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第5回シャンパーニュ講座 [ワイン]

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今回は、驚きの同一ブランド、7本勝負。
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何やら最初から、ただ者では無い感が漂う、青木先生によるサプライズ演出。
ドゥヴォー ステノペ2011 ブドウ品種 非公開、ドサージュ非公開
ドゥヴォー Dミレジメ2008 ブドウ品種 PN50%、CH50%、ドサージュ約6g/L
という協同組合であるドゥヴォー(CM)による2本からのスタート。

最初は、爽やかで口当たりも良く、上品ではあるがガツンとは来なかった前者に比べて、後者の方が、味わいが濃く、複雑味もあり、柔らかく余韻も長いので、これが本命かと思いきや、実は、前者に隠されたパワーが、時間の経過と共に、ミネラル感の豊かさや酸の味わいがジワジワと現れてきて、やっぱり、これは素晴らしいという結果となりました。
それもそのはずで、後述のように Stenope 2011と名付けられたChampagne DEVAUXには、特別な多くの要因がありました。

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次の2本も、なかなかユニークで、特別な畑からのピノ・ノワール100%。
ドゥヴォー ロゼ・デ・リセー ブドウ品種 PN100%/コート・デ・バール地区
ドゥヴォー クール・デ・バールNV ブドウ品種 PN100%/コート・デ・バール地区 ドサージュ8g/L
前者は、大変美味しいピノ・ノワールのワインといった趣で、酸味も渋みのほどよく調和して、和食にもピッタリ合いそうな期待感があります。
後者は、バールの心という大変思い入れのある名前のとおり、爽やかな果実の香りと酸味と甘みがほどよく調和した上品な味わいでした。

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次には、コレクションDシリーズの3本という贅沢さでした。

ドゥヴォー キュヴェD ブドウ品種PN55%、CH45% ドサージュ約7g/L
ドゥヴォー ウルトラD ブドウ品種PN55%、CH45% ドサージュ約3g/L
ドゥヴォー D ロゼ ブドウ品種PN55%、CH45%/うちPNを10%ブレンド ドサージュ約6g/L
最後のロゼは、色も特徴的で、皮のような香りも独特で、味わいも酸味が強く厚みがありました。
最初のキュヴェDは、フルーティの香りとやや辛口ですが酸味も有り良好な味わいでした。
真ん中のウルトラDが、個人的には気に入って、フルーティな中にも野菜系のユニークな香りと、ドサージュの少なさは余り感じさせず、酸と渋みがほどよくバランスして、余韻も長く上質な印象でした。

さて、帰りがけに、箱を持ち帰っても良いとの許可を得たので、翌日から気になっていたセンスの良い小さな解説書を見てみたら、驚きの記述が満載でした。
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何と、ステノペとは、narrow holeの意味で、ピンホールカメラとのこと。ブドウを摘む指を写した小さな写真が付属していました。
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Champagne DEVAUX & Michel CHAPOUTIERとあるように、超コダワリの造り手であるシャプティエさんが絡んでいたわけです。2011年という特別な環境の年のことや、シェフ・ド・カーヴのミッシェル・パリゾさんの丁寧な造り方などの解説があります。テイスティングの記述には、fuguという単語も見えて、面白いです。
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後日談としても、いろいろ楽しめました。いつもながら、素晴らしい企画に感動です。

青木先生の詳細なレポートは、こちらです。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2021-08-27-2
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