SSブログ

下半期第1回シャンパーニュ講座(第3週) [ワイン]

上半期に続き、シャンパーニュ講座が無事開講しました。
非常に楽しみしていた半年間のジャーニーのまた始まりです。
今回は、「ノンヴィンテージの新時代」というテーマで、それぞれの生産者が工夫を凝らした製法による、味わいの繊細な違いを醸し出しているシャンパーニュ群で、またまた大変貴重な体験が出来ました。

DSC03865.jpg
DSC03843.jpg

最初は、ルイ・ロデレール(NM)の2本から。

1.ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV
CH40%、PN42%、M18%、ベースワイン2016年
メゾンの241回目の収穫:2016年9月15日~10月1日
リザーブワイン:大樽熟成9%仕様/2011,2012,2013,2014,2015
デゴルジュマン:2019年12月、ドサージュ:8g/L

2.ルイ・ロデレール コレクション242 2021年10月1日リリース
CH42%、PN36%、M22% 収穫は2017年8月31日~9月9日 
ベースワイン2017年、56%使用
リザーブワイン:大樽熟成10%使用/2009、2011、2013、2014、2015、2016
パーペチュアル・リザーブワイン:ステンレス熟成34%使用/2012、2013、2014、2015、2016 (パーペチュアルとは「永続的な」を意味し、シェリーのソレラ・システムのように毎年継ぎ足し熟成させるリザーブワインのこと)
MLF:34%実施 ドサージュ:8g/L

前者は、酸味やミネラル感のありシャープな印象でしたが、うまみが有るとの評も出てました。
後者は、若干まろやかで柔らかい味わいで、余韻の長く、お気に入りでした。

「No1のブリュット・プルミエは9月30日で終売。
今後は10月1日に発売になったNo2がルイ・ロデレールのNVの顔になる。」
とのこと、まさに世代交代して新時代へですね。


DSC03863.jpg
次に、ジャクソン(NM)の3本。
3.ジャクソンCuvée n.744 2021年6月リリース
CH50%、PN25%、M25% ベースワインは2016年
55%(アイ、ディジー、オーヴィレイ村)、45%(アヴィズ、オワリー村)
リザーブワインは20%使用/743,742、741、739、738、737、736等、過去に造られた700番シリーズのワインをブレンド
デゴルジュマン:2020年11月

4.ジャクソン Cuvée n.738 2020年11月リリース
CH61%、PN18%、M21% ベースワインは2010年、67%
リザーブワイン:11%のディジーのCH 2009/3.4%アヴィスのCH 2008/キュヴェ735を13.8%、キュヴェ736を2.4%、737を2.4%
デゴルジュマン:2019年6月
ドサージュ:0.75g/L

5.ジャクソン Cuvée n.736
CH53%、PN29%、M18% ベースワインは2008年、66.3%
リザーブワイン:26.3%のCH 2007/2.9%のPN2006/キュヴェ735を4.5%
デゴルジュマン:2016年11月
ドサージュ:0.75g/L

この3本の比較は大変興味深く、最初の744は爽やかな香りと味わいで元気一杯で好印象。
次の738は、大変バランスが良い味わいで、余韻も長く、お気に入りでした。
最後の736は、濃い味わいで若干ドッシリとした印象で、年の功と言ったところか。
それにしても、このマニアックな配合率については、何度もテイスティングを繰り返して決めたのだろうかと感心しました。



nice!(8)  コメント(2)