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(上半期)第3回シャンパーニュ講座 第3週 [ワイン]

ひとつのメゾンにフォーカスして「NVからプレステージまで徹底試飲」と題した、今回も大変貴重な回となりました。
すっかり忘れていましたが、2021年9月16日の2008年ヴィンテージ特集の回で、「最もユニークな逸品」とコメントしていて、結構お気に入りのマークを付けていたのは、「アルフレッド・グラシアン(NM)」でした。
また、ワイン王国2021年1月号では、青木先生もテイスティングに参加されたシャンパーニュ特集の中でも紹介されていました。
派手さは無いけれど、真面目なシャンパーニュづくりが好評とのこと。4代に亘るジェジェ家の醸造責任者や、一番搾りのみ使用、樽による発酵・醸造など、いろんな特徴が目白押しのようです。

最初は、NVの2本から。

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(1)アルフレッド グラシアン ブリュットNV
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種: CH54% PN24% M22%
  ドザージュ量:9g/L

(2)アルフレッド グラシアン ナチュールNV
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH50% PN25% M25%
  ドザージュ量:0g/L

前者は、きれいな淡いイエローで、果実感のある香りと、まろやかさのある味わいで、美味でした。
後者も、ぶどうの出来の良さを感じさせる味わい。ぶどう品種はほとんど比率が同じ、造りもリザーヴワインの量も同じなのに、糖分を添加していないノンドゼでした。
同席の熟練者に依ると、イーストパンやバニラの香りなどが加わり、時間の経過とともに、ふくらみも出てきているとのこと。
味わいは、シャープでドライで、きれいな酸も感じます。美味+でした。

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後半は、立て続けに強力なヴィンテージ3本。

(3)アルフレッド グラシアン ブリュット ブラン・ド・ブラン グランクリュ2015
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH100%
  ドザージュ量:6g/L

(4)アルフレッド グラシアン ブリュット ミレジメ2008
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH63% M24% PN13%
  ドザージュ量:7g/L

(5)アルフレッド グラシアン キュヴェ パラディ ブリュット2013
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH65% PN35%
  ドザージュ量:8g/L

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アルフレッド グラシアンが5本並んで、壮観です。

(3)は、2015年と比較的新しいヴィンテージ、シャルドネ100%で、新鮮でスッキリした口当たり。
  二重丸でした。

(4)は、2008年ヴィンテージ、昨年の秋の時にも感じた非常に香ばしいコーヒーのような香りに、いろんな要素が感じられる複雑で上品な味わいでした。三重丸。

(5)は、独特の香りで、ミネラル感に依るのか印象が強く、山河や田園などの懐かしい風景を連想させてくれました。味わいは、2013年とそれほど古いわけでは無いですが、複雑で熟成感があります。今回、これが1番のお気に入りで花丸でした。「天国」とは自信満々の銘々ですね。
(ワイン王国の解説に依ると、「天使の取り分」との交換で天国から贈られる至福の味の意味だそうです。洒落てます。)



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ヴィンテージ3本を持ち帰り、窓際に並べてみました。パラディの金と紫の組合せが、際立ちます。
エペルネの文字も、美しい町並みを想起させて、効いてますね。

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