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上半期 シャンパーニュ講座 第4回(第3週) [ワイン]

今回は、白ぶどうにフォーカスして、CH100%のNV3種とヴィンテージ2種。
まずはCHの産地であるコート・デ・ブラン地区の地質である白亜質(チョーク)と硬質と軟質の石灰質、石灰砂質の分布について、また、コート・デ・ブラン地域にある6箇所のグランクリュの位置と特徴について、ディスプレイにて説明を受けました。
北から順番に;
 シュイィ ほどよい力強さと柔らかさ
 オワリー (説明無し)
 クラマン より急傾斜で、ほどよく熟した果実感
 アヴィーズ 骨太かつ華やかさ、はっきりした酸味
 オジェ 標高が低く、平坦なため、比較的酸は穏やか
 ル・メニル・シュル・オジェ 酸味が際立ってきれい。強靱な酸とミネラル感

これらの特徴を踏まえて、5種の銘柄を当てはめるというお題でした。
それに加えて、マロラクティック発酵(主発酵後、ワインの中に含まれるリンゴ酸を、乳酸菌の働きによって乳酸に変化する現象)を行わないノン・マロの特徴も考慮せよとのこと。

正解を知った後で振り返ると確かに、上記の特徴が現れていることに気が付きました。

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最初のNV3種は、次の通り。
#1: R&L ルグラ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット GC
 生産者: R&L ルグラ(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 4g/L以下

#2: ランソン ブラン・ド・ブラン
 生産者: ランソン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 7g/L

#3: ビルカール・サルモン ブラン・ド・ブラン
 生産者: ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 7~8g/L

最初のR&L ルグラは、シュイィ村のCH100%とのことで、きれいなレモンイエローで細かい泡立ち、フレッシュな柑橘系の香りに、柔らかで上質な味わい。なかなかの優れものでした。
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プラークの裏とボトル底の裏が、何と真っ赤に塗られていて、インパクトがあります。

ランソンは、やや淡いイエローで、泡はやはり多く、白桃のような香りに、酸がしっかりと感じられ、ノン・マロの特徴かと思いました。好印象。

ビルカール・サルモン ブラン・ド・ブランは、やや濃いめの黄金色で泡も多く、パインなどの果実の香りが心地よく、味わいは酸とミネラルのバランスが良く、余韻も長く、大変好印象でした。

後半は、本講座ならではの厳選ヴィンテージ2本。

#4: ランソン ノーブル・キュヴェ・ブラン・ド・ブラン ブリュット2002
 生産者: ランソン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 6g/L

#5: ビルカール・サルモン ルイ・サルモン 2008
 生産者: ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 6~7g/L

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ランソンのノーブル・キュヴェ・ブラン・ド・ブラン ブリュット2002は、やや深めのイエローで、泡も細かく、香りも蜜リンゴのような深みがあり、味わいもスムーズで余韻が長く、うまみを感じました。
20年経っているとは思えないフレッシュさを維持していて素晴らしいと思いました。
ランソンという語感もブランドイメージも格好良いです。

ビルカール・サルモンのルイ・サルモン2008は、キレイなイエローに細かい泡、複雑な香りと、活き活きとした酸味があり、バランスの良い旨さで、これも大のお気に入りとなりました。

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裏のラベルに、グランクリュの村名が記載されていて、それぞれの割合も分かります。
果実味や、きれいな酸味に反映されているのだと思います。
 シュイィ 40%
 クラマン 33%
 アヴィーズ 7%
 ル・メニル・シュル・オジェ 20%

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ビルカール・サルモンのコルクの違いや、R&Lルグラのプラークの赤さが良く分かります。
また、ランソンのミュズレに付いているマルタ十字のレッドクロスが、際立ちます。
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