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上半期 シャンパーニュ講座第5回(第3週) [ワイン]

毎回、貴重なラインナップで感激しているわけですが、今回は、さらに入手困難な逸品に巡り会うことが出来、それぞれのシャンパーニュが持つ背景も知ることが出来ました。

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最初の2本は次の通り。

(1)ド・スーザ ブリュット・トラディッション
  生産者:ド・スーザ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%
  ドザージュ:7g/L

(2)シャルル・エドシック 200thアニバーサリー・エディションBOX入り
  (2022年8月8日出荷開始)
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ムニエ20%
        ベースヴィンテージ2017年
  ドザージュ:11g/L

前者のド・スーザ ブリュット・トラディッションは、1999年からビオディナミを導入して、ホーロー加工した鉄製のキューヴタンクにて発酵・熟成というのが他と違うところですが、ホントに嫌みの無い味わいで、ドザージュ量が多くないのに、ほのかに甘みも感じられ、質の高いぶどうの糖度が活かされた結果とのこと。デゴルジュマンは、2021年2月2日。アヴィーズ村、さすがの好印象です。

後者のシャルル・エドシック 200thアニバーサリー・エディションBOX入りは、創業者であるシャルル=カミーユ・エドシックの生誕200年記念ということで、大変気合いの入ったデザインのBOX入りのボトル。複雑な香りで、味わいは、きれいな酸とミネラルを感じられます。これは花丸でお気に入りです。

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後半のラインナップも、さらに素晴らしい。

(3)ド・スーザ キュヴェ・ミコリーズ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ
  生産者:ド・スーザ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:3g/L

(4)テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2011
  生産者:テタンジェ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:9g/L

(5)シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2004
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:9g/L

ド・スーザのキュヴェ・ミコリーズ、菌根という意味とのことですが、生産者の土壌やぶどうの木や根に対する思い入れが感じられます。デゴルジュマンは、2020年10月19日。ビオディナミの効果なのか、大変爽やかな味わいで、これも花丸でお気に入り。

テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2011は、コート・デ・ブラン地域の5つのグラン・クリュのぶどうのみを使用しているとのこと。複雑な香りと、しっかりとした酸のある味わい、大変飲みやすく、花丸+でした。

最後の、シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2004は、美しいイエローゴールドの色合いに、複雑な熟成を感じさせる香りと、ミネラル感のある味わいで、余韻も長く、うまみが染み渡るような印象でした。
花丸++。 なかなか出会えないヴィンテージ、この講座ならではと思います。

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シャルル・エドシックのセンスの良さは、以前から気に入ってましたが、シャンパーニュだけでなく、パッケージやボトルのデザインにも気配りが行き届いていて、益々贔屓になりました。

(8/31追記)
ワイングロッサリーというサイトに、生誕200年のボトルに描かれたモチーフについての説明が載っていたので、改めて確認してみました。
https://www.winegrocery.com/fs/winegrocery/cheidsieck/03454

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惑星はインスピレーションの源、未来をイメージ。
アーチは、シャルルの世界への招待。

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懐中時計は、シャルルスタイルに欠かせない時を表す。
ぶどうの樹とぶどうは、アッサンブラージュの技術の根幹をなすもの。

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泡、花輪、花形帽章は、真の喜びの瞬間、人生の謳歌、祝祭を表現とのこと。
デザインは、カトリーヌ・グランさん。

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シャルルの影が透けて見えます。

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以下、ブラン・デ・ミレネール 2004の箱をくり抜いたボトルの見せ方が、素晴らしい。
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