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秋季シャンパーニュ講座 第6回(第3週) [ワイン]

秋季講座の最終回は、モンターニュ・ド・ランス地方のマイィ・シャンパーニュ村の伝統あるCM(生産協同組合)マイィ・グラン・クリュの先進的な取組の説明を受けた後、その成果としての見事なシャンパーニュ5種のテイスティングを経験することが出来ました。また、発売直後で本数も限定された貴重なアイテムもあり、いつもながら、新しい世界に目を開かれる体験となりました。

マイィ・グラン・クリュのサイトもセンスが良くて情報満載で、格好良いです。
畑の地質や区画の分かる美しいマップもあります。
https://www.champagne-mailly.com/en/
詳細な解説は、青木先生のサイトをご覧ください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2024-04-02

こちらの紹介ビデオも秀逸です。
https://youtu.be/_503o7NFpDg

下記のラインナップは、最初が何と贅沢なヴィンテージ3種に、後半はレアなアイテムを含むPN100%の2種です。

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(1)マイィ エクストラ・ブリュット ミレジム コンポジション・パーセレール
 生産者:マイィ・グラン・クリュ(CM)
 ぶどう品種:PN73.9%、CH26.1%(下記に添付のボトル裏の表記による)
 ドザージュ量:3.3g/L(同上の表記による)

(2)マイィ グラン・クリュ ナチュール 2013 /生産量17,950本
 生産者:マイィ・グラン・クリュ(CM)
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:0g/L
 
(3)マイィ レ・エシャンソン 2012
 生産者:マイィ・グラン・クリュ(CM)
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:6g/L

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最初のマイィ エクストラ・ブリュット ミレジム コンポジション・パーセレール(2016年のヴィンテージ)は、豊かな泡で、きれいなゴールドに、白い花やハーブなどの上品な香りがあり、味わいは、心地よい酸に膨らみのあるうまみも感じられて、好印象。

次の、マイィ グラン・クリュ ナチュール 2013は、細かい泡に、これもきれいなゴールドで、洋梨の香りに、ドライで心地よい酸を感じる味わい。これはパワーを感じて優れものの印象。

3番目のマイィ レ・エシャソン 2012は、きめ細かい泡に、少し濃い目のゴールドで、上品な香りに、酒質がきれいで、うまみも感じる、大変滑らかな味わい。これは1番のお気に入りでした。


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(4)マイィ ブラン・ド・ノワール NV コンポジション・パーセレール
 生産者:マイィ・グラン・クリュ(CM)
 ぶどう品種:PN100%
 ベースヴィンテージは2018年
 タンク(ソレラシステム)で保存しているリザーヴワインを使用
 ドザージュ:8g/L

(5)ポエティック・ドゥ・ラ・テール XVI.I NV 日本での発売は3月19日
 生産者:マイィ・グラン・クリュ(CM)
 ぶどう品種:PN100%
 ベースワインは70%が2016年、リザーブワイン(ソレラシステム)30%
 ドザージュ:5g/L
 ポエティック・ドゥ・ラ・テールの生産量6,792本、XVI.Iは3,381本のみ発売

4番目のマイィ ブラン・ド・ノワール NV コンポジション・パーセレールは、きめ細かい泡で、透明なゴールドに、柑橘系の香りと、きれいな酸で豊かな味わいでした。
PN100%なのに、CHのニュアンスも感じられて、少し驚きでした。なかなかの優れもの。

最後のポエティック・ドゥ・ラ・テール は、非常に泡が多めで、美しいゴールドに。白い花や洋梨の香りと、きれいな酒質とバランスの良い上品な味わいでした。これもかなりの好印象で、お気に入りです。


以上、どれも印象が強く、特定のボトルを選びきれなかったので、5本とも持ち帰って、各々記録撮影してみました。

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秋期シャンパーニュ講座 第5回 (第4週) [ワイン]

今回は、ノン・マロラクティック発酵(ノン・マロ)のシャンパーニュ造りを特徴とする3つのメゾン(ランソン、ユレ・フレール及びアルフレッド・グラシアン)のシャンパーニュを利き分けるチャレンジングな体験となりました。
それに加えて、講座の前にリーデル青山本店にて入手した「ドン ペリニヨン グラス」(DPG)による味わいの変化を感じることが出来ました。
また、ランソンに関しては、2013年からの醸造責任者であるエルヴェ・ダンタン氏による絶妙な手法による、一部マロラクティック発酵(MLF)を行ったものとの比較も行うことが出来ました。

青木先生によるランソンについての詳細な解説と素晴らしいテイスティングの記録については、下記の non-solo-vino を参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2024-03-02


まずは、エルヴェ氏による「現行VT」と、ユレ・フレールの2014VT及びランソンの2004VTの3種から。


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(1)ランソン ブラック・レゼルヴ NV
 生産者:ランソン(NM)
 ぶどう品種:PN50%、CH35%、M15%/一部MLF
 ベースワインは2014年VT
 リザーブワインは45%
 デゴルジュマン:2021年8月
 ドザージュ:7g/L

(2)ユレ・フレール キャトル・エレマン ピノ・ムニエ 2014
 生産者:ユレ・フレール(NM)
 ぶどう品種:M100%/ノン・マロ
 リュード村の単一区画「ラ・グロッセ・ピエーレ」のムニエ/1963年に植樹
 デゴルジュマン:2019年
 ドザージュ:3g/L

(3)ランソン ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット 2004
 生産者:ランソン(NM)
 ぶどう品種:CH70%、PN30%/ノン・マロ
 デゴルジュマン:2021年9月
 ドザージュ:6g/L以下


(1)ランソン ブラック・レゼルヴ NVは、2014VTのベースワインを使っているためか、大変深みのある味わいで、質の良い酸味も感じました。なかなかのお気に入り。
DPGに移して味わうと、スッキリと洗練されて、旨味も強調された印象でした。
(2)ユレ・フレール キャトル・エレマン ピノ・ムニエ 2014は、ピノ・ムニエ100%の単一品種で、若き醸造責任者であるフランソワ・ユレの高度な手腕と拘りが感じられる、かなり酸が活き活きとした秀逸な味わいで、かなり好印象でした。
DPGに移すと、さらに酸の質感がが増す印象。
(3)ランソン ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット 2004は、細かい泡ときれいなゴールドで見た目も美しく、熟成感のある香りと、酸味と旨味のバランスの良い味わいで、1番のお気に入りでした。
DPGに移すと、さらにミネラル感や旨味が増す印象で、グラスによる効果に驚かされました。

後半は、ロゼ2種。

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(4)アルフレッド・グラシアン ロゼNV
 生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
 ぶどう品種:CH46%、PN29%、M25%、ブジー産のPN12%添加/ノン・マロ
 リザーブワインは約40%、瓶熟成は約24ヶ月
 デゴルジュマン:2023年2月
 ドザージュ:9g/L以下

(5)ランソン ロゼ・ラベル・ブリュット NV
 生産者:ランソン(NM)
 ぶどう品種:PN53%、CH32%、M15%/一部MLF
 デゴルジュマン:2021年10月
 ドザージュ:8g/L以下

(4) アルフレッド・グラシアン ロゼNVは、かなり赤みのある濃い目の色合いで泡も多く、見た目と香りも特徴的。味わいも、酸味と旨味もあり、なかなかのお気に入り。
DPGに移すと、さらにバランスも良く、やさしくなる印象。

(5) ランソン ロゼ・ラベル・ブリュット NVは、透明感のある赤銅色(copper)で、スッキリした香りと、バランスの良い味わいで、かなりのお気に入りでした。
DPGに移すと、旨味も強調され、さらに爽やかな印象となり、その効果が実感されました。

DPGは、軽くて細身の形も良く、その効果がハッキリと分かり、なかなか凄いです。


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以上のようなラインナップから、ノン・マロの特徴と、さらに一工夫を加えたランソンの進化を感じた貴重な体験となりました。
いつも、この講座ならではの素晴らしい企画を、ありがとうございます。


今回は、いろいろ、新しいiPhoneの進化したクローズアップ機能を活かして撮ってみました。
画像をクリックすると拡大して、デゴルジュマンの日付などが確認できます。


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秋期シャンパーニュ講座 第3回 (第3週) [ワイン]

第3回の講座は、第3週と第4週で、クリスマスを挟むタイミングとなり、いつもにに増して、貴重な品々をテイスティングする回となりました。

1981年創業という新しい立上げながら、着実に評価を上げているメゾンであるブルーノ・パイヤールの特性が良く分かる5本のラインナップ。

メゾンの特徴について、講座中に配布された、輸入元のミレジメによる紹介文を改めて読むと、様々な試みを行っている結果が、今回の5本に現れていることがよく分かります。

(株式会社ミレジメのサイトより)
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.millesimes.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/BP%E5%85%A8%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0-%E4%B8%8A%E4%BB%A3202312%E6%9B%B4%E6%96%B0.pdf


最初の2本は、デゴルジュマン後の長期瓶内熟成による違いを、利き分ける試み。

(1)ブルーノ・パイヤール エクストラ ブリュット プルミエール キュヴェ
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
 リザーブワイン:約30%
 デゴルジュマン:2022年10月
 ドザージュ:6g/L

(2)ブルーノ・パイヤール キュヴェ スワサン ドゥーズ エクストラ ブリュット
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
 リザーブワイン:約30%
 デゴルジュマン:2019年5月
 ドザージュ:6g/L

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前者は、泡の豊富さに少し驚きましたが、白い花やチョークの香りと、ふくらみがありバランスの良い味わいで、男子数人に評判良し。
後者は、気泡の粒も細かく、繊細で、複雑なスパイスやトーストのような香ばしい香り、心地よい酸と余韻の長さを感じさせて、かなりの好印象でお気に入り。36ヶ月の瓶内熟成して、デゴルジュマン後、36ヶ月間も瓶内熟成(合計72ヶ月)させたとのことで、納得の結果でした。

次は、滅多に味わえないコトー・シャンプノワの2種で、しかも超少量生産の逸品。

(3)ブルーノ・パイヤール 2020 オジェ コトー・シャンプノワ GC
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 生産本数1,109本(4樽分)

(4)ブルーノ・パイヤール 2020 ル・メニル コトー・シャンプノワ GC
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 生産本数1,120本(4樽分)

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両者とも、コート・デ・ブランのグラン・クリュで、前者は、オジェ、後者は、ル・メニル・シュル・オジェのCH100%。両者とも、ぶどうの質感の良さは共通ですが、オジェは、少し濃い目で丸みのある印象でした。
ル・メニル・シュル・オジェは、酸味を感じさせて、しっとりとして余韻が長く好印象で、お気に入りでした。

最後は、上記のコトー・シャンプノワのGC オジェとル・メニルのシャルドネを使って、1990年から続く25ヴィンテージをリザーブワインに使ったブラン・ド・ブラン。気圧は若干低めとのこと。

(5)ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ ブリュット GC
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100% ドゥミ・ムース 4.5気圧
 リザーブワイン:1990年から続く25ヴィンテージのパーペチュアル
 ドザージュ:6g/L以下
 デゴルジュマン:2022年5月

これは、コトー・シャンプノワのル・メニルが、さらに旨くなったような印象で、泡の威力を感じました。なかなかのお気に入り。

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その後レモンとレモン菓子と、さらにはレモンの皮とも試して、それぞれの酸味との相性をチェック。
結果的には、2番目のキュヴェ スワサン ドゥーズ エクストラ・ブリュットが相性良しの印象でした。

(ル・メニルの瓶を持ち帰ったつもりでしたが、慌てて、オジェを持ってきてしまったので、取りあえず、2本だけで。)

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秋期シャンパーニュ講座 第1回(第4週) [ワイン]

シャンパーニュ講座も、後半の秋期講座に入りました。
まずは、シャンパーニュに関する基本事項のおさらいから。
詳細は、青木先生のブログに詳しいので、参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/

第1回は、上記の基本事項の違いを利き分けるという設定で、生産者の業態の違いとして、NMが3メゾン、RMとCMは、各1メゾンが出題されました。

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最初に、本講座では初めての375mlのボトルから。

(1)ルイ・ロデレール ブリュット コレクション244
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH41%、PN33%、M26%
 ベースヴィンテージ:2019年 54%
 リザーブワイン:46%
 ドザージュ:7g/L

薄いベージュの色合いで、泡も多く、最初は、フルーティな香りに、きれいな酸を感じる味わいですが、時間の経過とともに、重厚感が出てきて、樽の存在も感じさせるバランスの良い味わいとなってきます。
ハーフボトルでも、これは、なかなかの傑作で、お勧めです。

次は、味わっておきべきNVとして、NMとCMの2種。

(2)ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
 ベースヴィンテージ:非公開
 リザーブワイン:35%
 ドザージュ:5.5g/L
 
(3)カステルノー ソラレ・オリジーヌ ES/9.0
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:CH50%、M35%、PN15%
 ドザージュ:5g/L

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前者は、ベージュの色合いで泡も多く、スッキリと飲みやすい味わいで、酒質の良さを感じさせます。
後者は、2022年11月の講座で紹介された、大変ユニークなCMの6アイテムをチェックした中のひとつで、やはり今回も、熟成感のある香りや、ふくよかで厚みのある味わいには、感心させられました。
リーズナブルな価格でもあり、これも結構、お気に入りで、お勧めです。

次には、RMの逸品と、NMのトップキュヴェの登場。

(4)アグラパール セットクリュ エクストラ・ブリュット
 生産者:アグラパール(RM)
 ぶどう品種:CH90%、PN10%
 ドザージュ:6g/L

これは、きれいなゴールドに、泡も多く、独特の白い花のような香りと、シャープでミネラル感のある、余韻の長い味わい。
セットクリュとは、4つのGCと3つのPCから、合計7つの畑のぶどうを使っているという意味で、年間少量生産のメゾンとのことですが、大健闘です。これも、かなりのお気に入り。

(5)テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン 2012
 生産者:テタンジェ(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:9g/L

最後は、CMのトップキュヴェで、本講座ならではの貴重なアイテム。
2021年4月に、2008年ヴィンテージ、2022年8月に、2011年ヴィンテージをチェックして、今回で3度目ですが、2012年も、きれいな酸とバランスの良い味わいで、流石の仕上がりです。
かなり旨くて、ぶどう品種は、絶妙な組合せかと勘違いして、CH100%と気が付きませんでしたが、先達達は、直ぐに分かって堪能していたようです。
価格的に、滅多に巡り会えませんが、出来るだけ記憶に残しておきたいと思います。

当日、仕事が休みだったため、朝から有楽町の小さな映画館で、アールトの伝記映画を見て、午後は、上野で、キュビズム展を観て、夜は他では経験出来ない講座を受けることが出来、充実の一日でした。

(翌日の朝日の中で)
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(iPhone縮小画像でも、文字が良く見えます。)
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春期シャンパーニュ講座 第6回(第4週) [ワイン]

今回は、エペルネの伝統あるメゾンのボワゼルの当主が、2019年にフロラン・ロック・ボワゼルに代わって、その後の変化を確認すべく、貴重なラインナップを揃えた講座となりました。


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最初は、メゾンの顔となるNVの2種。


(1)ボワゼル ブリュット・レゼルブ NV
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN40%、CH35%、M25%
 リザーブワイン:40%
 ドザージュ:7g/L


(2)ボワゼル ウルティム・ゼロ NV
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN50%、CH35%、M20%
 リザーブワイン:30%
 ドザージュ:0g/L

前者は、淡いゴールドで、繊細な泡立ちがあり、フレッシュな香りで、味わいもイメージ通りでバランスが良く、旨味も感じられて、なかなかの優れもので、評判高し。
後者は、ドザージュのゼロで、ドライ感もあり、シャープで爽やかな印象で、酒質のきれいさを感じさせて、疲れた身体にピッタリとのコメントもあり、確かに元気になれます。


後半は、大変贅沢に、ヴィンテージを3種。

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(3)ボワゼル グランド・ヴィンテージ 2013
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:4g/L

ボワゼル グランド・ヴィンテージ 2013は、淡いゴールドで、細かい泡が沢山長く続いていました。
香りも熟成感が、味わいは大変ふくよかでまろやかでもあり、余韻も長く、エレガントで、これも、かなりのお気に入りでした。

(4)ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス 2008
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:3g/L


(5)ボワゼル ジョワイヨ 2008
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:3g/L

ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス 2008 は、日本のインポーターにしか残っていない貴重なものとのことで、若干オレンジがかった色合いで、細かい泡も多く、熟成感のあるスモーキーな香りと、しっかりした芳醇な味わいで、余韻も長く、大変印象良し。

ボワゼル ジョワイヨ 2008は、きれいなゴールドで、泡立ちも多く、複雑な香りが絶妙なバランスで感じられ、味わいも同様にバランス良く余韻も良好で、甲乙付け難い仕上がりでした。
こちらは、フロラン・ロック・ボワゼル当主に代替わりしてからの製造方針が反映されているとのことで、同一メゾンの同じ2008ヴィンテージでも、ハッキリ違いが出るという、希有の体験が出来ました。

青木先生のサイトに、2019年の当主交代時に、先代と現当主が来日した際の様子がよく分かる記事が載ってます。約4年間経って、順調に進化していることを知ることが出来た希有な機会でした。
ありがとうございました。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-12-06

更に最新の情報満載の青木先生のサイトです。

https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2023-10-04

以下、2008ヴィンテージの2本を持ち帰って、比較。
裏チケットの詳細な記載などに、現当主の品質への拘りと自信を感じることが出来ます。

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絶景レストランでの世界のスパークリングワイン最前線 [ワイン]

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レストランに踏み入れて、窓越しに見える景色の素晴らしさにビックリしました。

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WITH HARAJUKU8階にある、SHISEIDO PARLOUR THE HARAJUKUという名前に相応しい雰囲気。

そこで催された、家庭画報主催「世界のスパークリングワインを楽しむ会」は、青木冨美子先生の完璧な進行とレクチャーの下、本多康志店長自らのもてなしや、山本栄千夫料理長によるスペシャルコースに、さらにはリーデルの庄司大輔アンバサダーの各グラス解説まで加わって、世界のスパークリングワインの15種にも及ぶラインナップはもちろん素晴らしく、大盛会となりました。
家庭画報7月号(6月1日発売)による募集から約3ヶ月(9月3日実施)、待ちに待った催しは、期待を大きく上回りました。


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さて、第一部は、12時半の開始時刻になると、到着順に各人で、11種のテイスティングを行うという趣向。
ずらりと並んだ世界のスパークリングワインを、左から順番にテイスティング実施。

ぶどう品種の略号:
CH シャルドネ、PN ピノ・ノワール及びピノ・ネロ、PNP ピノ・ノワール・プレスコ、
M ムニエまたはピノ・ムニエ、PA ピノ・オーセロワ、PB ピノ・ブラン、
CF カベルネ・フラン、GV グリューナー・フェルトリーナー、Sy シラーズまたはシラー、
VI ヴィオニエ、RL リースリング、PRO グレーラ、CB シュナン・ブランまたはシュナン、
ME マカベオ、PL パレリャーダ、XA チャレッロ、


(1)Ajimu Sparkling Wine 2021 安心院スパークリングワイン 2021
 生産者:三和酒類 安心院葡萄酒工房 
 ぶどう品種:CH100%
大分県北部の緑の山々に囲まれた盆地特有の寒暖差を活かした良質なぶどうを使用とのこと。酸味や渋味を感じる膨らみのある味わいで余韻もあり、なかなか旨い。

(2)Sula Brut Crémant de nashik NV スラ ブリュット クレマン・ド・ナシク NV
 生産者:スラ・ヴィンヤーズ(インド西部ナシク)
 ぶどう品種:CH80%、RL&VI20%
 輸入元:出水商事
白い花やカルダモンのアロマとのこと、確かに香辛料や薬草のような香りに、滋味のある味わいで、独特の存在感があります。

(3)Iron Horse Wedding Cuvée 2014 アイアンホース ウェディング キュヴェ 2014
 生産者:アイアンホース ヴィンヤーズ(カリフォルニア州ソノマ)
 ぶどう品種:PN72%、CH28%
 輸入元:リエゾン
ロゼのような華やかな色合いと、旨みのある豊で上品な味わいとのことで、正にそのままの印象を受けました。なかなかのお気に入り。

(4)D.V. Catena Nature NV  DV カテナ ナチュール NV
 生産者:カテナ(アルゼンチン メンドーサ)
 ぶどう品種:CH70%、PN30%
 輸入元:ファインズ
高地の冷涼なエリアから取れるぶどうを厳選した、きれいな酒質とシャルドネ由来の白い花やシトラスの風味に、ピノノワール由来の複雑みがあるとのこと。トースト香も加わったクリーミーな味わいが、感じられました。これもお気に入り。

(5)Robert Weil Riesling Sekt b.A. Extra Brut 2020
    ロバート ヴァイル リースリング ゼクト エクストラ ブリュット 2020
 生産者:ロバート ヴァイル(ドイツ ラインガウ)
 ぶどう品種:RL100%
 輸入元:ファインズ
リースリング由来の気品のある味わいとのことで、ぶどう品質の良さを感じました。

(6)Freixenet Italian Rosé フレシネ イタリアン ロゼ
 生産者:フレシネ(生産地 イタリア)
 ぶどう品種:PRO、PN
 輸入元:サントリーワインカンパニー
カッティングボトルも眩しい、プロセッコに使われるグレーラの豊かな果実味と軽やかな酸味が調和したロゼとのことで、うまみも感じられて、バランスの良い爽やかな味わいでした。ちょっと気になる逸品。


(7)Freixenet Brut Barroco フレシネ ブリュット バロッコ
 生産者:フレシネ(スペイン カタルーニャ)
 ぶどう品種:PL40%、ME30%、XA30%
 輸入元:サントリーワインカンパニー
フローラルな風味と凝縮感のある味わいとのことで、ぶどう品種のせいか、他とは違うハーブ感のようなものを感じました。なかなかの逸品かと。

(8)Nyetimber Classic Cuvee Multi Vintage
    ナイティンバー クラシック キュヴェ マルチ ヴィンテージ
 生産者:ナイティンバー(イギリス ウェスト・サセックス)
 ぶどう品種:CH50~60%、PN30~40%
 輸入元:TYクリエイション
白いブーケのようなアロマと奥深い味わいとのこと、熟成感のある複雑味を感じました。
端正な外観のボトルで高級感もあり、好感度大のお気に入りです。
日本語のサイトもセンス良し。https://nyetimber.com/jp/

(9)Quadrille De Langlois-Chateau Crémant de Loire Blanc Extra-Brut 2016
   ラングロワ=シャトー クレマン・ド・ロワール “カドリーユ”エクストラ・ブリュット2016
 生産者:ラングロワ=シャトー(フランス ロワール)
 ぶどう品種:CB50%、CF20%、PN20%、CH10%
 輸入元:アルカン
4種のぶどうと4年の熟成を、カドリーユ(4人の騎手が馬と共に踊る騎手ダンス)に掛けて、アロマティックでスッキリとした味わいとのことで、飲みやすい味わいでした。

(10)Champagne Henriot Brut Rosé Millesimé 2012
  シャンパーニュ ブリュット ロゼ ミレジメ 2012
 生産者:アンリオ(フランス ランス)
 ぶどう品種:CH45%、PN55%、赤ワイン10%以下
 ドザージュ:7g/L
 輸入元:ファインズ
これは特別な一品。珊瑚色も美しい、ブラッドオレンジやエキゾチックなアロマに、塩味、クリーミーな食感とのことで、完璧なバランスの味わいです。いつも3重丸に花丸付き。

(11)Langmeil Sparkling Shiraz ラングメイル スパークリング シラーズ
 生産者:ラングメイル(オーストラリア バロッサ・ヴァレー)
 ぶどう品種:Sy100%
 輸入元:スマイル
樹齢10~100年以上のシラーズから造られたスパークリングワインは、ミントやエスニック風のアロマで、泡と渋みも滑らかとのことで、ミネラル感、タンニンも豊かでした。
赤のスパークリングワインは大変珍しく、これは青木先生も絶賛です。
https://www.langmeilwinery.com.au/product/NV-Stellle-Nere-Sparkling-Shiraz

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第二部は、ブラインドで、4種のスパークリングワインの生産国を当てるという趣向。
豪華なスペシャルコースの料理に合わせて、リーデルの格好良く機能的なグラスに順次、注がれていく特別なスパークリングワインを堪能しなががらのテイスティング。
(当日のボトル画像が無いので、各メゾンのサイトと家庭画報7月号のサイトを参照してください。)


(12)Errazuriz Método Tradicional Extra Brut
    エラスリス トラディッショナル メソッド エクストラ・ブリュット
 生産者:エラスリス(チリ)
 ぶどう品種:CH65%、PN35%
 輸入元:JALUX
5年の瓶熟を経てリリースされた泡ものは、熟れたカリンやナッツ、清涼感のある酸味、パネトーネの味わいとのことで、バランス良い味わいを感じました。
https://www.kateigaho.com/article/detail/169791

(13)2018 Blanc de Blanc, Gusbourne Estate  
     2018ブラン・ド・ブラン ガズボーン・エステート
 生産者:ガズボーン(イギリス ケント)
 ぶどう品種:CH100%
 輸入元:ベリー・ブラザーズ&ラッド
柑橘系果実のアロマ、白胡椒やヘーゼルナッツ、複雑味があり、土壌由来の切れ感のある酸味とミネラル感とのこと。
こちらもセンスの良い外観に加えて、まさに切れ味の良い味わいでした。なかなかのお気に入り。
https://www.gusbourne.com/jp

(14)CUVÉE ROYALE – BRUT NATURE NV
    キュヴェ・ロワイヤル ブリュット・ナチュール NV
 生産者:ジョセフ・ペリエ
 ぶどう品種:CH62%、PN14%、M24%
 輸入元:JALUX
5年間の瓶塾を経た糖分添加をしていないスタイルで、ネクタリンやドライフルーツ、白胡椒やブリオッシュ、クリーミーで余韻も長いとのこと。泡も豊かで、味わいも見事でした。
https://www.josephperrier.com/ja/champagnes-et-cuvees/cuvee-royale-brut-nature/


(15)Ferrari Perlé Millesime 2016 フェッラーリ・ペルレ・ミレジム 2016
 生産者:フェッラーリ(イタリア トレント)
 ぶどう品種:CH100%
 輸入元:日欧商事
白い花や熟したリンゴのアロマ、華やかでシームレスな味わいとのこと。細かいきれいな泡立ちに、パワーのある味わいは、フェッラーリの名前に相応しく、素晴らしく好印象でした。
https://www.ferraritrento.com/en/collection/ferrari-perle/

どれも優れもので、大変難しい選択でしたが、きっちりと正解した方が4人も居て、素晴らしい。
さすがに経験豊かな方々でした。

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最後は、これまた豪華なシャインマスカットが載ったデザートまで堪能。

各国のスパークリングワインの違いを感じながら、スペシャルメニューの上品な料理との抜群の相性の良さを見つけて、至福の時を過ごすことが出来ました。

「今だけ、ここだけの会」に参加出来て、ラッキーでした。
本当にありがとうございました。

なお、家庭画報7月号の記事は下記サイトにて全文参照可能です。
https://www.kateigaho.com/article/detail/169791

また、今回、青木先生選定の2アイテムが、英国ベストワイナリーの1,2位でした。
https://www.therealreview.com/wine-regions/gb/top-wineries/2023/
https://www.kateigaho.com/article/detail/169420
https://twitter.com/vin_fumiko

(帰路は、竹下通り側に抜けて、古い駅舎の名残がある改札口から)

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https://withharajuku.jp/about/


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春期シャンパーニュ講座 第5回(第5週に実施分) [ワイン]

今回は、シェフ・ド・カーヴの力量に注目して、ロゼを中心にテイスティングするという、大変貴重なラインナップとなりました。
シェフ・ド・カーヴ各人の詳しい説明については、青木先生のサイトを参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2023-09-02

最初は、概観からも違いが際立つ、以下の3種。

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(1)ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
 生産者:ペリエ ジュエ(NM)
 ぶどう品種:CH25%、PN50%、M25%、赤ワイン14%
 リザーブワイン:最大15%
 ドザージュ:8g/L

(2)パイパー・エドシック ロゼ・ソヴァージュ
 生産者:パイパー・エドシック(NM)
 ぶどう品種:PN50%、CH25%、M25%、赤ワイン15%
 リザーブワイン:最低25%
 ドザージュ:8g/L

(3)マム グラン コルドン ロゼ
 生産者・マム(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH22%、M18%、赤ワイン9%
 ドザージュ:6g/L
 
ペリエ ジュエのシェフ・ド・カーヴは、ショートカットが似合うゼヴリーヌ・フレルソンさん。
ブラゾン ロゼは、きれいなサーモンピンクで、果実の香りに、凜として上品な味わい。
黒ぶどう比率が多いのに、シャルドネの存在感が、しっかりあるとのコメントありましたが、納得。
爽やかで飲みやすく、お気に入り。

パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴは、あごひげもたっぷりのエミリアン・ブティヤさん。
明らかに濃い目の色合いで、少し複雑で強めの香りと同様に、味わいもなかなか力強く、印象的でした。肉系の料理にも合うでしょうとのコメントあり。結構、お気に入りでした。

今回の一つのハイライトは、アンリオから、2020年1月にメゾン・マムに移って、各種改革を進めていた、故ローラン・フレネさんを偲んで、マムの味わいが、シェフ・ド・カーヴに依って良い方向に変化していることを確認することでした。ほぼ全員が、マム グラン コルドン ロゼの活き活きとして、きれいな酸味やふくよかな味わいを評価していました。
繊細でエレガントな味わいを感じることが出来ました。

次は、ヴィンテージの、なかなか豪華な2種。(下図の右二つ)

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(4)シャルル・エドシック ロゼ2012
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:PN62%、CH38%、赤ワイン9%
 ドザージュ:9g/L
 
(5)ゴッセ セレブリス・エクストラ・ブリュット2008
 生産者:ゴッセ(NM)
 ぶどう品種:CH43%、PN57%
 ドザージュ:3g/L

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シャルル・エドシックのシェフ・ド・カーヴは、シリル・ブランさんでしたが、2023年3月に、エリース・ロスフェルドさんに引き継いだとのことですが、シリル・ブランさんの手がけたロゼ2012は、ローストした香りと、ふくよかな味わいを感じさせて、「創造性が拡がる」ような印象を受けました。
シリル・ブランさんは、今後、フェッラーリでの活躍が期待されるとのことで、楽しみです。

最後のゴッセのシェフ・ド・カーヴは、オディロン・ド・ヴァリーヌさんで、フレッシュさと深みを大事にして、ゴッセのスタイルを出しているとのこと。セレブリス・エクストラ・ブリュット2008は、流石に、熟成感のある香りと、大変深く素晴らしい味わいでした。

いつもの事ながら、あらたに目を開かされることばかりですが、今回は特にシェフ・ド・カーヴの力量にフォーカスということで、別な視点からのシャンパーニュの特性に気づかされました。
大変良い企画を、ありがとうございました。

以下、きれいなマムのボトルとシャルルのロゼ色ボルトと、迫力有るゴッセのボトルは豪華なBOXと共に記録撮影。

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春期シャンパーニュ講座 第4回 (第3週) [ワイン]

今回は、伝統と定評のあるアンリオが、生産者協同組合TEVC(テロワール・エ・ヴィニュロン・ド・シャンパーニュ)の傘下になったことを受けて、現在のアンリオのシャンパーニュを確認しておこうという趣旨の下、選りすぐり5本のテイスティングで、大変貴重な機会となりました。

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左から(1)(2)(3)の順。

(1)アンリオ ブラン ド ブラン
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:7g/L未満

最初は、見た目や香りも爽やかで、酸やミネラル感たっぷりのインパクトのある味わいでした。


(2)アンリオ ブリュット ミレジメ2012
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH54%、PN46%
 ドザージュ:6g/L

2番目に、既に定評のある素晴らしい2012年ものが登場して、こんな贅沢をして良いのかと感動。

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昨年の2012年特集の中でも、花丸付きのお気に入りという評価でした。
貴重なライバルとの記念写真の前で一枚。

(3)アンリオ キュヴェ エメラ2008
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH50%、PN50%
 ドザージュ:5g/L未満

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2012年も素晴らしいですが、今回の2008年は、さらにインパクトがあり、細かい泡や、複雑な香りに、大変まろやかでバランスが良く余韻も長くエレガントな味わいでした。大変高評価のお気に入り。

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後半は、ロゼ2本。左が(4)。

(4)アンリオ ブリュット ロゼ ミレジメ2012
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH45%、PN55%、赤ワイン10%以下
 ドザージュ:7g/L

同室の先達は、流石の高評価で、確かに重厚感があるのにやさしさもあり、なかなかのお気に入り。

(5)アンリオ ブリュット ロゼ
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH30%、PN60%、M10%(赤ワインとして8~10%)
 ドザージュ:7g/L未満

最後のノンヴィンテージも、この季節に合っているのか、フレッシュで、(4)にも迫るほと、大変印象良しでした。

秀逸なアンリオ5本もの贅沢なラインナップで、たまたまの誕生日(本年は7月第3週水曜日)を、皆さんで祝っていただいた気分を味わうことが出来て、大変ありがとうございました。

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今回、5本の集合写真が手ぶれで文字が判別出来なかったので割愛しますが、ヴィンテージ3本のそろい踏みにて、記録しておきました。
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春期シャンパーニュ講座第3回(第3週) [ワイン]

今月初めにチリの取材旅行から無事帰国された青木先生の、チリの気候風土や優れたワイナリーの話を伺った後、今回は、2008年に設立された「ヴィルジニー T.」のラインナップ5本と、チリ土産の珍しいロゼをテイスティングしました。
ヴィルジニー T. 5本のぶどう品種の割合は全て同一なので、黒と白のぶどうの割合の違いと、ドザージュ量の違いの利き分けにトライ。

ヴィルジニー T. については、下記の美しいサイトを参照してください。
https://www.champagnevirginiet.com/fr/en/
インポーターの日本語サイトもあります。
https://marcum.co.jp/virginie_t.html


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最初の日本は、次の通り。

(1)ヴィルジニー T. ブリュット
 生産者:ヴィルジニー T. (NM)
 ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
 ドザージュ:7.5g/L

(2)ヴィルジニー T. エクストラ ブリュット
 生産者:ヴィルジニー T. (NM)
 ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
 ドザージュ:4g/L

前回の本講座2回目が、5月初旬だったので、久しぶりに味わう良質なシャンパーニュの最初の一口は、いつもながら「うまい」なぁと思ったこともあり、ドザージュ量については、前者の後味に甘みを感じて、後者は、若干シャープな味わいだとは思ったのですが、後者のうまみを甘みと勘違いして間違えました。どちらかと言えば、後者がお気に入りでした。
黒ぶどうの比率が多いかなというのは、正確な分析は出来ませんでしたが、正解。

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次には、優れもののヴィンテージが2本。

(3)ヴィルジニー T. ミレジム2009 ブリュット ナチュール
 生産者:ヴィルジニー T. (NM)
 ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
 ドザージュ:0g/L

(4)ヴィルジニー T. ミレジム2009 エクストラ ドライ
 生産者:ヴィルジニー T. (NM)
 ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
 ドザージュ:12g/L

両者とも濃いめのゴールドで、こがし系で熟成感のある香りと、大変バランスの良い味わい。
前者のシャープ感と後者のさわやかで余韻の長い味わいからは、ドザージュ量の違いは明白でした。
流石に、どちらもお気に入り。

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最後は、ロゼ2本。

(5)バルディビエソ エクラ ブリュット ロゼ
 生産国:チリ
 製法:シャルマ製法
 ぶどう品種:サンソー90%、PG10%
 ドザージュ:10g/L
 (日本未輸入/参考出品)

(6)ヴィルジニー T. ロゼ
 生産者:ヴィルジニー T. (NM)
 ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
 ドザージュ:7g/L

前者は、薄いピンクで、ペトロール系の強い香りに少々驚かされましたが、時間の経過ととともに、落ち着いてきて、フルーティな味わいを楽しめました。
後者は、濃いピンクで、香りも好ましく、バランスの良い味わいで、洒落た感じで結構好印象でした。

ヴィルジニーは、どれもセンスが良くて、今後の展開が期待され、人気が出そうです。
なかなか貴重なラインナップでの機会を設けて頂き、ありがとうございました。

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今回のラインナップ、教室にて。

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ヴィンテージ2本とチリの珍しいロゼのボトルを、曇天の窓際に並べて記録しておきました。

https://www.lavinoteca.cl/valdivieso-eclat-brut-rose-cinsault/p
(ピンクが美しいエクラ ブリュット ロゼの載っているサイト。日本語への切り替えもあります。)
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シャンパーニュ講座 春期 第1回(第3週) [ワイン]

2023年度最初の回は、DRINKS INTERNATIONALが毎年発表している
THE WORLD'S MOST ADMIRED CHAMPAGNE BRANDS 2023 THE LISTに載っている
第1位から第5位までのシャンパーニュにフォーカスして、その特徴を利き比べるという
いつもながら、大変贅沢な趣向でした。

下記の通りの順番で、次々とテイスティングしていきましたが、時間が経過するに連れて、香りや味わいにも変化が生じてきて、最初の評価と、好みの順番も変わっていくのが非常に興味深く、いつも一気に飲み干してしまうレストランでは到底望めない、貴重な体験となりました。(反省)

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(1)ルイ・ロデレール コレクション243
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH42%、PN40%、M18%
 ドザージュ:8g/L

(2)シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
 ドザージュ:11g/L

(3)クリュッグ グランド キュヴェ 170エディション
 生産者:クリュッグ(NM)
 ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
 ドザージュ:非公開

(4)ビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴ
 生産者:ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種:M40%、CH30%、PN30%
 ドザージュ:7~8g/L

(5)ボランジェ スペシャル・キュヴェ
 生産者:ボランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH25%、M15%
 ドザージュ:8~9g/l

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最初のルイ・ロデレール コレクション243は、上品で印象の良かったコレクション242と同様に、裏ラベルに記載されたオーク樽にて熟成された数種類のリザーブワインを加えられて、見事な香りや味わいに仕立てられてあります。 当然これは、お気に入り。

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2番目と3番目の比較では、最初、クリュッグ グランド キュヴェ 170エディションの熟成感のある香りと深みがありバランスの良い味わいで、これは優れもの感を漂わせていて、1番のお気に入りかと思ったのですが、時間が経つに連れて、シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴのふくよかな味わいが増してきて、うまみも感じられ、これが最もお気に入りとなりました。

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ボトルのスタイルの良さも、なかなかです。

4番目と5番目のビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴと、ボランジェ スペシャル・キュヴェは、甲乙付け難く、前者は、キレイな生地とほどよい酸味で、爽やかな味わい。後者は、バランス良くうまみも感じられ、両方ともお気に入りでした。

ベスト5を、一度に味わえるなどと言うのも、本講座ならではで、今年度も、わくわく楽しみです。


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秋期シャンパーニュ講座第6回(第3週) [ワイン]

秋期の最終回は、英国王室御用達、また、山中教授のノーベル賞晩餐会での乾杯シャンパーニュとしても選ばれた由緒あるメゾン:ジョセフ・ペリエ(NM)の5種が供出されて、それぞれの熟成度合いの違いや、ぶどう品種の違いによる、外観、香り、味覚についての差異を見極める(利き比べる)という趣向でした。

下記ブログに、各種エピソードを交えた詳細な解説がありますので、ご覧ください。
JPという略称も、日本との親和性があるようです。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2023-03-25

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最初の2種は次の通り。

(1)ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュットNV
 生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:CH35%、PN35%、M30%
 ドザージュ:7g/L
 
(2)ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュールNV
 生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:CH62%、PN14%、M24%
 ドザージュ:0g/L

この2つについては、熟成期間の違いとドザージュ量の違いを問われましたが、メゾンの顔で有る前者の細かくて元気な泡やフルーティな香りやバランスの良い味わいに、こちらが熟成期間が長いのかと勘違いしましたが、ドザージュ量の違いは良く分かりました。これは、お気に入り。
後者は、ドライで、最初は、香りも味わいもフレッシュな印象だったのですが、時間の経過と供に徐々に、柔らかや旨さが増してきて、6年間という長い熟成を感じることが出来ました。このブリュット・ナチュールは、NVながら流石の仕上がりです。これも好印象。
(何でも直ぐに飲み干してはいけませんという教訓も得られました。)

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次の2種は、かなり強力なラインナップでした。

(3)ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル ブラン・ドゥ・ブランNV
 生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:6g/L以下

(4)ジョセフ・ペリエ ジョセフィーヌ2014xジョルダン・サジェ 
 生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:CH60%、PN40%
 ドザージュ:5g/L

前者は、美しいゴールドで、複雑な香りがあり、大変まろやかで余韻も長く、これは凄い。
さすがのブラン・ドゥ・ブラン、これがノーベル賞晩餐会に出されたのも納得です。
後者は、ゴールドで泡も細かく、芳醇な香りと大変バランスの良い味わいで、時間の経過と供に、まろやかさと旨さが増してきました。なかなかの好印象。
ジョルダン・サジェがデザインした繊細なぶどうとぶどうの樹が描かれたボトルも渋い。

最後は、桜の季節にちなんで、オシャレなロゼでした。

(5)ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ロゼNV
 生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:CH25%、PN70%、M5%、赤ワイン(キュミエール村のPN)約12%ブレンド
 ドザージュ:7g/L

サーモンピンクで、泡多く、何だか桃の香りも連想させて、ふくよかでバランス良く、ぶどうの質の高さを感じさせる甘みもあり、余韻も長く、好印象でした。

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秋期の半年も、毎回、貴重なシャンパーニュのラインナップで、驚きの連続。
いつも楽しく為になる講座を、大変ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

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横浜のさくらは若干遅め。
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下半期シャンパーニュ講座 第4回(第3週) [ワイン]

2023年最初の講座は、超特別と言える製造責任者によるシャンパーニュから始まりました。
如何に特別かは、non-soro-vinoのサイトを参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2023-01-27

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時間の経過による変化を楽しむために、2種+2種+1種を、あまり時間を開けずに供出。

一通り、ビオディナミの定義などを復習した後に出された2種は、次の通り。
(1)ルクレール・ブリアン エクストラ・ブリュット・プルミエ・クリュ
 生産者 : ルクレール・ブリアン(NM)
 ぶどう品種 : PN70% ムニエ & CH15%
 ドザージュ : 2g/L

(2)ルクレール・ブリアン ブリュット・レゼルヴ
 生産者 : ルクレール・ブリアン(NM)
 ぶどう品種 : PN40% ムニエ40% CH20%
 ドザージュ : 4.5g/L

最初のエクストラ・ブリュット・プルミエ・クリュは、フルーティーな香りが最初に来て、若干のカラメル的な香りも有り、味わいは、シャープさとまろやかとが、非常にバランスの取れていて、ドザージュは非常に少ないのに、良質なぶどう由来の甘さも感じられ、かなりのお気に入りでした。
2番目は、シトラス系の香りと酸やミネラル感がほどよく調和して、やさしい味わいで、うまいと思いました。

次は、立派な名前のついた、生産者として本命の2種が登場。

(3)ルクレール・ブリアン グラン・グラン2015
 生産者 : ルクレール・ブリアン(NM)
 ぶどう品種 : CH100%
 ドザージュ : 0g/L

(4)ルクレール・ブリアン グラン・グラン2014
 生産者 : ルクレール・ブリアン(NM)
 ぶどう品種 : CH100%
 ドザージュ : 0g/L

前者は、熟した果実やチョコレートなどの複雑な香りを感じられ、少し驚かされました。
味わいも大変ふくよかで、クリーミーな印象で、非常に、お気に入りとなりました。
後者は、熟成感がありながらも、ドライ感もあり、非常にスムーズな味わいで、なかなかの上質感がありました。

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最後に登場したのは、見た目も他とは大きく違う驚きの逸品でした。

(5)ルクレール・ブリアン アビス・ロゼ2018
 生産者 : ルクレール・ブリアン(NM)
 ぶどう品種 : CH85% PN15%
 ドザージュ : 0g/L

教室の照明を若干落として、特別なシャンパーニュとの対話の時間を設けて頂いたので、心地よい香りとともに、超バランスとも言える味わいで、いろんな映像が浮かんできて、宇宙をも感じることが出来ました。後で熟成の方法を聞いて驚くとともに納得しました。

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理想的な熟成環境を求めて、温度が安定していて、瓶内のガス圧と均衡する海中60mの深さのブルターニュの海底に10ヶ月間沈めてあったとのこと。コルクと王冠の様子も回覧して確認。
その他にも、醸造家エルヴェ・ジェスタンさんの、「ワインにストレスを与えない」ための沢山の工夫や拘りが詰まった、ある意味究極の逸品でした。

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ルクレール・ブリアンのラインナップ。デザインもシンプルですが、キリリとして美しい。

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裏エチケットには、沢山の情報が詰まっています。

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アビスの情報は、ラベルは剥がれてしまうので、特別な名札を付けています。

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翌朝、朝日の中で、きれいなBOXとレアなボトル類を、ゆっくり撮ってみました。

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いつも凄い趣向ですが、今回も、さらに特別な企画を、ありがとうございました。
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秋期シャンパーニュ講座 第3回(第4週) [ワイン]

毎回特別なラインナップを揃えていますが、年末は、さらに他には無い贅沢な企画でした。
メゾンの詳細情報については、下記サイトを参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2022-12-30

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最初から貴重な1本。裏チケットの拘りも凄いです。

(1)ドラピエ クラレヴァリNV
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN75%、M10%、CH10%,ブラン・ヴァリ(ピノ・ブラン)5%
 ノン・フィルター
 ドザージュ:4g/L

繊細な泡立ちと心地よい様々な果実の香りに、バランスの良い味わいで、酒質の良さから来るのか、やさしさを感じました。なかなかのお気に入り。

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(2)ドラピエ グラン・サンドレ2012
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN55%、CH45%
 ノン・フィルター
 ドザージュ:5.5g/L

(3)ドラピエ グラン・サンドレ2009
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN55%、CH45%
 ノン・フィルター
 ドザージュ:5.5g/L

いきなりのトップキュヴェのヴィンテージ2本には驚きました。
美しい色とホントに細かい泡。2012は結構力強く、しっかりした味わいで個性が強い印象。
2009は熟成感を感じる非常にバランスの良い味わいで、余韻も長い。
どちらも、かなりのお気に入り。

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(4)ドラピエ ミレジメ・エクセプション2015
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:5.6g/L

(5)ドラピエ カルト・ドール ミレジメ・クラシック2002
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
 ドザージュ:4.5g/L

年末を飾るのは、さらに特別な2本。前者は2015と比較的若いのに、複雑な香りを漂わせて、味わいも非常にバランスが良く優しい雰囲気で、これも素晴らしくお気に入り。
後者は、一目で濃い色調がタダ者では無い感を醸し出していて、流石に香りも熟成感があり複雑。
味わいは、非常に上品で、ふっくらとした豊穣な印象でした。
どれも甲乙付け難い中でしたが、1番のお気に入りでした。

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欠席者の分がグラスに残っていて、最後の撮影時に色を添えます。
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なかなか壮観な眺めでした。

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年末の好天の光の中で。
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裏チケットの拘りが凄いです。

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本年も、毎回の素晴らしい企画を楽しむことが出来ました。
大変、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。
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2022年秋期シャンパーニュ講座第2回(第3週) [ワイン]

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今回は、青木先生が、「ずっと気になっていた」という、THE LISTに毎年顔を出しているCM/生産協同組合である、カステルノーというシャンパーニュメゾンの6アイテムを一気にテイスティングすという、これまた、超貴重な企画でした。
結果的に、カステルノーは、非常に高い品質を、他のメゾンに比べて、驚くほどリーズナブルな価格で提供していることが良く分かりました。こういうユニークな工夫を凝らして、良いシャンパーニュを生産しているメゾンを知ることが出来るのは、ホントに嬉しい事です。

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ずらっと並んだ6アイテム。
最初は、次の2つから。

(1)カステルノー ブリュット レゼルヴ
 生産者:カステルノー(生産協同組合/CM)
 ぶどう品種::CH40%、ムニエ40%、PN20%/リザーブワイン20%
 ドザージュ:8g/L

(2)カステルノー エクストラ・ブリュット
 生産者:カステルノー(CM)
 ドザージュ:2g/L

前者は、ベーシックなアイテムなのに、熟成感があり、スタンダードキュヴェでも、6年以上の熟成期間があるというメゾンの特徴が良く出ているとのこと。まさにその通りでした。比較的酸味があり、フレッシュなキレを感じられます。
後者は、大変バランスが良く、大変スッキリした味わいで、お気に入りでした。
酒質の良さからか、ドザージュ量がほとんど無いのに、またもや、旨さ=甘みと脳が反応したいようで、他の方々が、ドザージュ量の違いを、しっかり判断されましたが、当方ともう一人の男子は、逆の判断をしてしまったのが何だか不思議でした。要修行。

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次の2アイテムは、ユニークな新しいキュヴェと、2007年ヴィンテージ。

(3)カステルノー ソレラ オリジン ES-9.0
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:CH50%、ムニエ35%、PN15%
 ドザージュ:5g/L

(4)カステルノー ブラン・ドゥ・ブラン ミレジメ2007
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:8g/L

前者は、2009年ヴィンテージを使った最初のエディションということで、9.0(ESは、醸造責任者のエリザベート・サルスレさんの頭文字)とのこと。これは、大変まろやかな味わいで、うま味が口中に拡がっていく印象でした。
後者は、CH100%なのに、ゴールドイエローが若干濃いめで、香りも複雑、まろやかな味わいで、うま味も有り、余韻も長く、なかなかのお気に入り。

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最後の2アイテムは、さらに貴重な逸品。(3)、(4)と飲み比べながらも、酒質の良さを堪能しました。

(5)カステルノー ミレジメ2006
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:CH50%、PN30%、ムニエ20%
 ドザージュ:8g/L

(6)カステルノー ミレジメ2003
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:PN70%、CH30%
 ドザージュ:8g/L

前者は、熟成感のある複雑な香りと、ふくよかで柔らかい味わい、うま味もたっぷりと、余韻も長く、間違いなく、お気に入りでした。
後者は、さらに熟成感が増して、皆さんがクリームブリュレの香りと表現されてましたが、納得。2003年という年は、シャンパーニュ地方は大変難しい気候だったとのことですが、未だに、パワーを感じさせ、贅沢な味わいがあります。これも凄い。

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ということで、6アイテムの王冠と、ヴィンテージ2本を並べて、朝日の中で一枚。

今回も、予想も出来ない発見の数々、大変ありがごうございました。
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秋期シャンパーニュ講座 第1回(第3週) [ワイン]

下半期の第1回は、上半期の最終回(9月)に大好評だったタルランの中でも、特別な一本を目玉にしたスペシャルなラインナップでした。
また、第一フライトでは、別なサプライズも。

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(5)タルラン アルジリテ ブリュット ナチュレ2014
 生産者:タルラン(RM) 生産量:281本
 ぶどう品種:CH100% 単一畑ノートル・ダム
 ドザージュ:0g/L

(5)は、5番目に供出されたという意味ですが、青木先生のブログに倣って、最初に記述。

粘土(アルジル)で素焼きされたアンフォラを使用した、ユニークな製法により、非常の深みのある香りと、エレガントな味わいの対比に、少々驚かされましたが、時間の経過と供に、爽やかな酸味に加えて、うま味も感じられ、素晴らしさが伝わってきます。

ブノワ当主が、歴史有るジョージアに敬意を表して、ジョージア語で書かれたラベルは、「CHAMPAGNE TARULANT VIGNERON DEPUIS 1687」と書いて有るとのことです。

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クリックして拡大すると、いろんな情報が読み取れます。
2014年9月22日収穫、発酵・醸造アンフォラ、瓶詰め2015年7月24日、澱抜き 手作業2020年2月10日などなど、明確で素晴らしいです。

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(4)アンリ・ジロー エスプリ・ナチュール
 生産者:アンリ・ジロー
 ぶどう品種:PN80% CH20% /リザーブワイン50%
 ドザージュ:7g/L

タルランとの対比として、4番目に出されたのは、アンリ・ジローで、これは大変バランスの良い味わいで、お気に入りでした。

さて、第一フライトの3本ですが、これがまた、大変な話題性のある一本との比較となりました。

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(1)デュヴァル・ルロア ブリュット レゼルヴ
 生産者:デュヴァル・ルロア(NM)
 ぶどう品種:PN60%、ムニエ30%、CH10%/リザーブワイン40%
 ドザージュ:8g/L

(2)ワイ・バイ・ヨシキ X シャンパーニュ ポメリー ブリュット
 生産者:Y by Yoshiki X CHAMPAGNE POMMERY(NM)
 ぶどう品種:CH PN ムニエ
 ドザージュ:10g/L

(3)ドゥーツ ブリュット クラシック
 生産者:ドゥーツ(NM)
 ぶどう品種:CH35% PN35% ムニエ30% /リザーブワイン50%
 ドザージュ:8~9g/L

最初の、デュヴァル・ルロア ブリュット レゼルヴは、少し濃いめのゴールドで、華やかな果実感のある香りと、味わいで、うま味も感じられて、お気に入りでした。

ヨシキさんとポメリーがコラボしたブリュットは、なかなかシャープでドライな印象で、嫌みが無く好印象。

ドゥーツ ブリュット クラシックは、熟成感のある香りと、いろんな要素が感じられる独特の味わいで、これも、個性的ですが、お気に入りでした。

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一名の欠席者がいて、シャンパーニュが入ったグラスと一緒の珍しい一枚。

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朝日を浴びたゴールドのボトルと、タルラン。

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自分を入れずに撮るのが難しい金色ボトルですが、辛うじて撮影者が分からない一枚。

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このアングルでは、必ず、自分が写ってしまうので、下半分のみ。

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上半期 シャンパーニュ講座第6回(第3週) [ワイン]

今回は、1687年から12代に渡る家族経営にて、非常にユニークだが、専門家からも評価の高いシャンパーニュ造りを続けている、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のウイイ村にある、タルラン(RM)の5本を堪能するという、誠に贅沢な企画です。
輸入元のサイトに、12代目のブノワさんと、ラ・トランスミッションのメンバーでもあるメラニーさんの動画がありました。この2人の元気な笑顔が素晴らしく、また、マルヌ渓谷の土壌の特徴や、素焼きの壺を地面に埋めて発酵させている様子など、いろんな工夫がされているようで、思わず顔もほころんで、全てが好印象、ここで造られるシャンパーニュも、好きにならずに居られないという雰囲気になります。

https://hatta-wine.jp/our_wine_post/01/

https://www.tarlant.com/  
(武士道Tシャツ?を着たブノワさん登場、youtubeも面白そうです。後でゆっくり要チェック)

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さて、かなり特徴のある2本からスタートです。

(1)タルラン シャンパーニュ ゼロ ブリュット ナチュレ NV
 生産者:タルラン(RM)
 ぶどう品種:CH PN ムニエ各32%、残りの4%はプティ・メリエ アルバンヌ ピノ・ブラン
 ドザージュ: 0g/L 主体となるヴィンテージは2009年、一部2007年をブレンド
 
(2)タルラン バムBAM NV
 生産者:タルラン(RM)
 ぶどう品種:ピノ・ブラン25% アルバンヌ25% プティ・メリエ50%
 ドザージュ:0g/L 主体となるヴィンテージは2009年、一部2007年をブレンド

前者は、ベージュがかったイエローの色調で、泡は細かく、比較的強い柑橘系の香りを感じました。同席者に依れば、リンゴ、洋梨やハチミツ、コリアンダーの香りも感じられるとのこと、味わいはフレッシュな酸味とシャープさがあり、余韻も長い印象です。

後者は、古代品種である三種類のぶどう(ピノ・ブランB、アルバンヌA,プティ・メリエM)の頭文字をとって、BAM(舌の上ではじける酸味という意味もある)と名付けられた通り、同様の色と泡ですが、力強く複雑な香りを持ちながら、おだやかな酸味と丸みのあるふくよかさを持ち、うまみもあり、なかなかのユニークさで、好印象。

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続いての3本は、かなりの強烈なラインナップです。

(3)タルラン ミレジメ ラ ルテシエン ブリュット ナチュレ2005
 生産者:タルラン(RM)
 ぶどう品種:CH80% PN20%
 ドザージュ:Og/L

(4)タルラン ヴィーニュ ドール ブリュット ナチュレ 2004
 生産者:タルラン(RM)
 ぶどう品種:ムニエ100%
 ドザージュ量:0g/L

(5)タルラン ミレジメ レタンスロント ブリュット ナチュレ2002
 生産者:タルラン(RM)
 ぶどう品種:CH75% PN29% ムニエ14%
 ドザージュ:0g/L

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(裏ラベルを拡大すると、いろんな情報が書いて有ります。)

ルテシエンという名は、ウイイ村とセル・デ・コンデ村にある5つの区画の下層土であるルテシエン石灰岩に由来するとのこと。収穫2005年9月19日~9月29日、澱抜き 手作業2020年2月14日とあります。
淡いイエローで、柑橘系の香り、まるみがあり飲みやすい。輸入元の説明では、ジューシーで深みがあるとのこと。

ヴィーニュ・ドールは、最初からタダ者では無い感満載で、やはり、ムニエ100%という初めて出会う逸品。スパルナシアンという粘土石灰質土壌に依って育まれた樹齢51年の古木。2004年9月27日収穫、澱抜き 手作業2015年2月17日とあります。その間の熟成が感じられます。
若干濃いイエロー、ココア。トーストなどの香り、シャープな酸味ながら、ぶどうの糖度そのものに夜と思われる品の良さを感じます。1番のお気に入り。

レタンスロントとは、花火の意味で、収穫年が良い年で、光のような若々しさがあるからとのこと。
澱抜きは、2018年9月27日。ムニエ100%の印象が強かったので、インパクトが少し薄れた感がありましたが、これも流石に、ユニークさも備えた、まろやかなうま味があります。お気に入り。

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と言うことで、BAMと2004と2002と、3本も持ち帰って、窓台に載せて、朝の光を透かして記録してみました。

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後日、裏ラベルの記述が気になったので、朝日で撮ってみました。
金色ベースのフランス語の部分が暗くなってしまい、判読し難いですが参考まで。

上半期の最終回も、素晴らしい体験をさせて頂きました。
下半期も、よろしくお願いします。


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上半期 シャンパーニュ講座第5回(第3週) [ワイン]

毎回、貴重なラインナップで感激しているわけですが、今回は、さらに入手困難な逸品に巡り会うことが出来、それぞれのシャンパーニュが持つ背景も知ることが出来ました。

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最初の2本は次の通り。

(1)ド・スーザ ブリュット・トラディッション
  生産者:ド・スーザ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%
  ドザージュ:7g/L

(2)シャルル・エドシック 200thアニバーサリー・エディションBOX入り
  (2022年8月8日出荷開始)
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ムニエ20%
        ベースヴィンテージ2017年
  ドザージュ:11g/L

前者のド・スーザ ブリュット・トラディッションは、1999年からビオディナミを導入して、ホーロー加工した鉄製のキューヴタンクにて発酵・熟成というのが他と違うところですが、ホントに嫌みの無い味わいで、ドザージュ量が多くないのに、ほのかに甘みも感じられ、質の高いぶどうの糖度が活かされた結果とのこと。デゴルジュマンは、2021年2月2日。アヴィーズ村、さすがの好印象です。

後者のシャルル・エドシック 200thアニバーサリー・エディションBOX入りは、創業者であるシャルル=カミーユ・エドシックの生誕200年記念ということで、大変気合いの入ったデザインのBOX入りのボトル。複雑な香りで、味わいは、きれいな酸とミネラルを感じられます。これは花丸でお気に入りです。

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後半のラインナップも、さらに素晴らしい。

(3)ド・スーザ キュヴェ・ミコリーズ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ
  生産者:ド・スーザ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:3g/L

(4)テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2011
  生産者:テタンジェ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:9g/L

(5)シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2004
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ100%
  ドザージュ:9g/L

ド・スーザのキュヴェ・ミコリーズ、菌根という意味とのことですが、生産者の土壌やぶどうの木や根に対する思い入れが感じられます。デゴルジュマンは、2020年10月19日。ビオディナミの効果なのか、大変爽やかな味わいで、これも花丸でお気に入り。

テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2011は、コート・デ・ブラン地域の5つのグラン・クリュのぶどうのみを使用しているとのこと。複雑な香りと、しっかりとした酸のある味わい、大変飲みやすく、花丸+でした。

最後の、シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2004は、美しいイエローゴールドの色合いに、複雑な熟成を感じさせる香りと、ミネラル感のある味わいで、余韻も長く、うまみが染み渡るような印象でした。
花丸++。 なかなか出会えないヴィンテージ、この講座ならではと思います。

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シャルル・エドシックのセンスの良さは、以前から気に入ってましたが、シャンパーニュだけでなく、パッケージやボトルのデザインにも気配りが行き届いていて、益々贔屓になりました。

(8/31追記)
ワイングロッサリーというサイトに、生誕200年のボトルに描かれたモチーフについての説明が載っていたので、改めて確認してみました。
https://www.winegrocery.com/fs/winegrocery/cheidsieck/03454

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惑星はインスピレーションの源、未来をイメージ。
アーチは、シャルルの世界への招待。

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懐中時計は、シャルルスタイルに欠かせない時を表す。
ぶどうの樹とぶどうは、アッサンブラージュの技術の根幹をなすもの。

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泡、花輪、花形帽章は、真の喜びの瞬間、人生の謳歌、祝祭を表現とのこと。
デザインは、カトリーヌ・グランさん。

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シャルルの影が透けて見えます。

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以下、ブラン・デ・ミレネール 2004の箱をくり抜いたボトルの見せ方が、素晴らしい。
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上半期 シャンパーニュ講座 第4回(第3週) [ワイン]

今回は、白ぶどうにフォーカスして、CH100%のNV3種とヴィンテージ2種。
まずはCHの産地であるコート・デ・ブラン地区の地質である白亜質(チョーク)と硬質と軟質の石灰質、石灰砂質の分布について、また、コート・デ・ブラン地域にある6箇所のグランクリュの位置と特徴について、ディスプレイにて説明を受けました。
北から順番に;
 シュイィ ほどよい力強さと柔らかさ
 オワリー (説明無し)
 クラマン より急傾斜で、ほどよく熟した果実感
 アヴィーズ 骨太かつ華やかさ、はっきりした酸味
 オジェ 標高が低く、平坦なため、比較的酸は穏やか
 ル・メニル・シュル・オジェ 酸味が際立ってきれい。強靱な酸とミネラル感

これらの特徴を踏まえて、5種の銘柄を当てはめるというお題でした。
それに加えて、マロラクティック発酵(主発酵後、ワインの中に含まれるリンゴ酸を、乳酸菌の働きによって乳酸に変化する現象)を行わないノン・マロの特徴も考慮せよとのこと。

正解を知った後で振り返ると確かに、上記の特徴が現れていることに気が付きました。

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最初のNV3種は、次の通り。
#1: R&L ルグラ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット GC
 生産者: R&L ルグラ(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 4g/L以下

#2: ランソン ブラン・ド・ブラン
 生産者: ランソン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 7g/L

#3: ビルカール・サルモン ブラン・ド・ブラン
 生産者: ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 7~8g/L

最初のR&L ルグラは、シュイィ村のCH100%とのことで、きれいなレモンイエローで細かい泡立ち、フレッシュな柑橘系の香りに、柔らかで上質な味わい。なかなかの優れものでした。
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プラークの裏とボトル底の裏が、何と真っ赤に塗られていて、インパクトがあります。

ランソンは、やや淡いイエローで、泡はやはり多く、白桃のような香りに、酸がしっかりと感じられ、ノン・マロの特徴かと思いました。好印象。

ビルカール・サルモン ブラン・ド・ブランは、やや濃いめの黄金色で泡も多く、パインなどの果実の香りが心地よく、味わいは酸とミネラルのバランスが良く、余韻も長く、大変好印象でした。

後半は、本講座ならではの厳選ヴィンテージ2本。

#4: ランソン ノーブル・キュヴェ・ブラン・ド・ブラン ブリュット2002
 生産者: ランソン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 6g/L

#5: ビルカール・サルモン ルイ・サルモン 2008
 生産者: ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種: シャルドネ100%
 ドザージュ: 6~7g/L

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ランソンのノーブル・キュヴェ・ブラン・ド・ブラン ブリュット2002は、やや深めのイエローで、泡も細かく、香りも蜜リンゴのような深みがあり、味わいもスムーズで余韻が長く、うまみを感じました。
20年経っているとは思えないフレッシュさを維持していて素晴らしいと思いました。
ランソンという語感もブランドイメージも格好良いです。

ビルカール・サルモンのルイ・サルモン2008は、キレイなイエローに細かい泡、複雑な香りと、活き活きとした酸味があり、バランスの良い旨さで、これも大のお気に入りとなりました。

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裏のラベルに、グランクリュの村名が記載されていて、それぞれの割合も分かります。
果実味や、きれいな酸味に反映されているのだと思います。
 シュイィ 40%
 クラマン 33%
 アヴィーズ 7%
 ル・メニル・シュル・オジェ 20%

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ビルカール・サルモンのコルクの違いや、R&Lルグラのプラークの赤さが良く分かります。
また、ランソンのミュズレに付いているマルタ十字のレッドクロスが、際立ちます。
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(上半期)第3回シャンパーニュ講座 第3週 [ワイン]

ひとつのメゾンにフォーカスして「NVからプレステージまで徹底試飲」と題した、今回も大変貴重な回となりました。
すっかり忘れていましたが、2021年9月16日の2008年ヴィンテージ特集の回で、「最もユニークな逸品」とコメントしていて、結構お気に入りのマークを付けていたのは、「アルフレッド・グラシアン(NM)」でした。
また、ワイン王国2021年1月号では、青木先生もテイスティングに参加されたシャンパーニュ特集の中でも紹介されていました。
派手さは無いけれど、真面目なシャンパーニュづくりが好評とのこと。4代に亘るジェジェ家の醸造責任者や、一番搾りのみ使用、樽による発酵・醸造など、いろんな特徴が目白押しのようです。

最初は、NVの2本から。

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(1)アルフレッド グラシアン ブリュットNV
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種: CH54% PN24% M22%
  ドザージュ量:9g/L

(2)アルフレッド グラシアン ナチュールNV
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH50% PN25% M25%
  ドザージュ量:0g/L

前者は、きれいな淡いイエローで、果実感のある香りと、まろやかさのある味わいで、美味でした。
後者も、ぶどうの出来の良さを感じさせる味わい。ぶどう品種はほとんど比率が同じ、造りもリザーヴワインの量も同じなのに、糖分を添加していないノンドゼでした。
同席の熟練者に依ると、イーストパンやバニラの香りなどが加わり、時間の経過とともに、ふくらみも出てきているとのこと。
味わいは、シャープでドライで、きれいな酸も感じます。美味+でした。

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後半は、立て続けに強力なヴィンテージ3本。

(3)アルフレッド グラシアン ブリュット ブラン・ド・ブラン グランクリュ2015
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH100%
  ドザージュ量:6g/L

(4)アルフレッド グラシアン ブリュット ミレジメ2008
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH63% M24% PN13%
  ドザージュ量:7g/L

(5)アルフレッド グラシアン キュヴェ パラディ ブリュット2013
  生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
  ぶどう品種:CH65% PN35%
  ドザージュ量:8g/L

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アルフレッド グラシアンが5本並んで、壮観です。

(3)は、2015年と比較的新しいヴィンテージ、シャルドネ100%で、新鮮でスッキリした口当たり。
  二重丸でした。

(4)は、2008年ヴィンテージ、昨年の秋の時にも感じた非常に香ばしいコーヒーのような香りに、いろんな要素が感じられる複雑で上品な味わいでした。三重丸。

(5)は、独特の香りで、ミネラル感に依るのか印象が強く、山河や田園などの懐かしい風景を連想させてくれました。味わいは、2013年とそれほど古いわけでは無いですが、複雑で熟成感があります。今回、これが1番のお気に入りで花丸でした。「天国」とは自信満々の銘々ですね。
(ワイン王国の解説に依ると、「天使の取り分」との交換で天国から贈られる至福の味の意味だそうです。洒落てます。)



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ヴィンテージ3本を持ち帰り、窓際に並べてみました。パラディの金と紫の組合せが、際立ちます。
エペルネの文字も、美しい町並みを想起させて、効いてますね。

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シャンパーニュ 春期講座 第2回(第3週) [ワイン]

今回も、大変面白くて興味深い趣向が凝らされた講座となりました。
最も人気の有るシャンパーニュ2022版の1位~5位までのブランドを、資料にある情報を参考にして、当てるというもの。THE LISTにある順位は次の通り。
1 LOUIS ROEDERER ルイ・ロデレール
2 KRUG クリュッグ
3 BOLLINGER ボランジェ
4 POL ROER ポル・ロジェ
5 CHARLES HEIDSIECK シャルル・エドシック

最初に、2020年8月に行った同様のテイスティング時の資料を見て、同時に供出された5つのシャンパーニュを見分ける作業。順番が入れ替わっているので、それぞれの特徴と、自分のバイアス(思い込み)と実際に感じた情報との整合性を取るのが、結構大変。
その後に、供出された5アイテムの分析シートが、2020年8月と同じ順番で記載されたシートも配られて、うむうむとうなるばかりで、益々追いつけなかったですが、皆さん、ほぼ当てていて流石でした。

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ずらっと並んだ、どれも質の高いシャンパーニュ5種。
テイスティングの順番を間違えないように、ちょっと緊張します。

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結果発表の後にずらっと並べられたのは、こちら。

(1)シャルル・エドシック ブリュット レゼルヴ
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種: CH PN M 各1/3ずつ
  ドザージュ量: 11g/L

(2)ポル・ロジェ ブリュット レゼルヴ
  生産者: ポル・ロジェ(NM)
  ぶどう品種: PN CH M 各33%
  ドザージュ量: 8g/L

(3)ボランジェ ラ・グランダネ 2014
  生産者:ボランジェ(NM)
  ぶどう品種: PN61% CH39%
  ドザージュ量: 8g/L

(4)クリュッグ グランド キュヴェ170
  生産者:クリュッグ(NM)
  ぶどう品種: PN51% CH38% M11%
  ドザージュ量: 非公開

(5)ルイ・ロデレール コレクション242
  ぶどう品種: CH42% PN36% M22%
  ドザージュ量: 8g/L

(1)の判断材料となる仕様は、ステンレスのみ使用。ベースワイン2017年が60%、リザーブワイン40%は平均10年以上のVT、デゴルジュマン2020年とのことで、ベースワインが若いとは言え、リザーブワインがしっかりしているためか、大変柔らかくバランスも良く、上質な味わいで、ほんのりと甘さも感じられ好印象。

(2)は、ステンレスのみ使用。ベースワインは2016年、リザーヴワインは2015、2014,2013年の直近3年分、比率は25%程度とのこと。これも、爽やかさがあり、ややドライな味わいで、気持ち良い。

(3)ここからが本日の主役で、2014年ヴィンテージ・シャンパーニュ。19のクリュのぶどうで、グラン・クリュ79%、プルミエ・クリュ21%の割合とのこと。それほど古いわけでは無いですが、かおりや味わいに既に熟成感があり、複雑さを感じさせ、タダ者では無い感が満載。お気に入りです。

(4)これもなかなかのインパクトがあり、最も古いワインは1998年、最も若いワインは2014年。12年間の異なる195種類のワインをブレンド。マルチ・ヴィンテージ。iD番号付で、12 10 26とのこと。
こちらも結構個性があり、味わいも複雑で、タダ者では無い感がありましたが、情報の取り込みが追いつかず、5番と間違えてしまいました。どれも高品質なので、難しい。
アクセスしてみると詳細な情報が出てきました。YouTubeでも紹介されてました。
(Google検索した情報が、YouYubeに反映されて出てきたようです。凄い連携。)
https://www.youtube.com/watch?v=yOm9VX7i8kA

(5)これは昨年の10月の回でも、テイスティングしていて大変評判も良く、お気に入りでしたが、すっかり忘れてました。ベースワインは2017年/56%、リザーヴワインは、パーペチュアル・リザーヴ34%(2012,2013、2014、2015、2016)および大樽熟成10%(2009、2011、2013、2014、2015、2016)、マルチ・ヴィンテージ。家に一本確保してあるので、楽しみです。

と言うことで、ボランジェの空瓶を持ち帰り、窓台に置いて記録。

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一枚は、若葉の画を敷いてみました。


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下半期第6回シャンパーニュ講座(第3週) [ワイン]

春の息吹を感じる3月第3週。
フランスの2021年シャンパーニュ販売数量と世界の人気ランキングの説明を受けた後、貴重なロゼ特集でした。
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ロゼの3種類の製法の説明を受けた後に、テイスティング。
最初はNVの3本、とは言っても、価格以上に、どれも素晴らしい味わい。

(1)ルイナール ロゼNV
  生産者:ルイナール(NM)
  ぶどう品種:CH45% PN55%、赤ワイン18%ブレンド
  ドザージュ量:8g/L

(2)ヴーヴ・クリコ ロゼNV
  生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
  ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15~20% 赤ワイン12%ブレンド
  ドザージュ量:10g/L

(3)ドラピエ ロゼ・ナチュールNV
  生産者:ドラピエ(NM)
  ぶどう品種:PN100%
  ドザージュ量:0g/L

最初のルイナール ロゼNVは、皆様のコメントを借りると、明るいサーモンピンクで、ラズベリーやミントの香りに、開きがゆっくりでしたが、果実実があり、なかなかの美味。

次のヴーヴ・クリコ ロゼNVは、きれいなピンクで、ラズベリーのような香りも良く、味わいは、しなやかで、大変飲みやすい。少し、お気に入り。

3番目のドラピエは、赤茶に近いピンクで、泡も多く、しっかりとした香りも強く、ドライで、余韻も長く、徐々に旨さが増してきて、好印象。

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後半の2本は、流石のヴィンテージで、それぞれの特徴を発揮。

(4)ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012
  生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
  ぶどう品種:PN51% CH34% ムニエ15%、PNを13%ブレンド
  ドザージュ:8g/L

(5)ドン・ルイナール ロゼ2007
  生産者:ルイナール(NM)
  ぶどう品種:CH80% PN20%
  ドザージュ:5g/L

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ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012は、上品は淡いピンクで、ドライフルーツやバラの良い香りで、大変まろやかでバランス良く美味でした。

ドン・ルイナール ロゼ2007は、美しいサーモンピンクで、泡も多く、アーモンドのような熟成感のある香りで、こちらは、まろやかで、さらに複雑味のある味わい。本講座ならではの、なかなか巡り会えない貴重な逸品。

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コルク形状も、そろぞれの個性が有って楽しい。

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さて、今年度の貴重なボトル群を並べてみると、結構壮観です。
コルク類を見ても、その都度の場面が蘇り、貴重なコレクションとなりました。

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この木箱は、第4回で出された知る人ぞ知る貴重品を納めていたモノ。


いつも、新しい発見の有る、楽しい講座、次年度の上半期にも期待が膨らみます。


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下半期第5回シャンパーニュ講座 [ワイン]

今回は、品質の高いピノ・ノワールを産出するアンボネイ村にある4つのRMと1つのNMを取り上げた、いつもながら、どれもレベルの高いラインナップです。また新しい気付きの有る講座となりました。

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まずは、ピノ・ノワール100%の貴重な2本から。

(1)スゴンデ・シモン キュヴェ・ル・ヴィラージュ GC ブリュット2013
  生産者:スゴンデ・シモン(RM)/1866年創業
  *傑出年のみ300本限定生産
  ぶどう品種:PN100%(ブラン・ド・ノワール)
  ドザージュ:6g/L

(2)エリック・ロデズ GC アンボネイ ブラン・ド・ノワールNV
  生産者:エリック・ロデズ(RM)/1900年創業
  ぶどう品種:PN100%
  ドザージュ:4g/L、デゴルジュマン:2021年

皆さんの感想も併せて表現すると、
前者は、細かい泡で、きれいなゴールド、フルーティな香りで、しっかり感のあるシャープな味わいで余韻も長く、なかなかの好印象。
後者も細かい泡で、若干ベージュ系、スパイシーな香りで、酸味もあり力強い味わいですが、素直にすっと入ってきて飲みやすく、これも好印象でした。

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後半は、さらに粒ぞろいの3本。

(3)アンリ・ビリオ GC アンボネイ・ブリュット・ミレジメ2014
  生産者:アンリ・ビリオ・フィス(RM)/1930年創業
  ぶどう品種:PN75%、CH25%
  ドザージュ:8~9g/L、デゴルジュマン:2020年10月12日

(4)エグリ・ウーリエ GC トラディション・ブリュットNV
  生産者:エグリ・ウーリエ(RM)/1930年創業
  ぶどう品種:PN70%、CH30%
  ドザージュ:3g/L、デゴルジュマン:2020年10月
  
(5)アンドレ・ボーフォール GC アンボネイ・ミレジメ2006
  生産者:アンドレ・ボーフォール(NM)/1969年創業
  ぶどう品種:PN80%、CH20%
  ドザージュ:8g/L

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後半最初のアンリ・ビリオ GC アンボネイ・ブリュット・ミレジメ2014は、大変特徴の有る香りで、味わいも濃く、割と年数を経た高価なものかと感じたのですが、実は、比較的若いヴィンテージで、少々ビックリ。やはりバイアスを持っての評価はいけませんと反省。

次のエグリ・ウーリエ GC トラディション・ブリュットNVは、皆さんの評価が高く、きれいなベージュがかったゴールドで、洋梨やシナモンの香りと、バランスの良い味わいで余韻の長く、大変好印象でした。

最後のアンドレ・ボーフォール GC アンボネイ・ミレジメ2006は、特徴の有る香りと味わいで、うまみもあり、皆さんの反応も、複雑でまろやかとか、初めての味わいとかの表現で、高評価だったようです。

と言うことで、4番と5番のボトルを頂いてきて、窓台に載せて陽の光にて撮ってみました。
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下半期第4回シャンパーニュ講座(第3週の回) [ワイン]

今回も、滅多にお目にかかれない貴重なワインが登場、
名前からして格好いい「コトー・シャンプノア ルージュ」の3種からです。

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左から

(1) ドゥ・ヴノージュ コトー・シャンプノワ・ルージュ ラ・フォレ2018/2021年3月発売
 生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
 ぶどう品種:PN100% シャンパーニュ地方南部の単一畑レ・リセ産のぶどう
       1973年~1977年に植樹、土壌は粘土石灰質とキンメリジャン
 醸造:ステンレスタンクで発行、フレンチオークで6か月熟成
 生産量:1,000本

(2) アンリ・ジロー コトー・シャンプノワ ルージュ2016
 生産者:アンリ・ジロー(NM)
 ぶどう品種:PN100% アイ村の自社畑のぶどう
 醸造:オークの新樽15か月熟成
 
(3)ボランジェ ラ・コート・オー・ザンファン2016
 生産者:オランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN100%、アイ村にある4haの単一自社畑のぶどう
 醸造:3分の1全房発酵、オークの小樽で8か月熟成

最初のラ・フォレ2018は、あとの2つとは明らかに色味が違い、紫がかっています。
酸味もあり、大変フレッシュな味わいで、お気に入り。

次のアンリ・ジローは、美しいオレンジ色で、まろやかで複雑な味わいあり、皆さんの評価が高かったようです。なかなか普段は出会えない洗練されたピノ・ノワールの印象でした。

3番目のボランジェも、品質の高さが感じられる、しっかり味わいで、これも人気高し。
こちらも貴重な体験でした。

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アンリ・ジローとボランジェは、箱入りで高級感も漂います。

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後半は、発酵・熟成の容器による違いが判る、これも貴重なロゼ2種。

(4)アンリ・ジロー ロゼ ダム・ジャンヌNV
 生産者:アンリ・ジロー(NM)
 ぶどう品種:PN90%、CH10% 赤ワイン6%ブレンド/樹齢超70年
 醸造:ピノ&シャルドネとも発酵・熟成にアンフォラを使用
 ドサージュ:7g/L

(5)ドゥ・ヴノージュ プランス・ロゼNV
 生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
 ぶどう品質:PN100%、
       モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、プルミエ・クリュおよびレ・リセ産
 醸造:ステンレスタンクで発酵・熟成、100%MLF実施
 ド・サージュ:6g/L

前者は、気泡も細かく、きれいなピンク色で、大変上質な味わいでした。
前半のコトー・シャンプノワからの違いに若干戸惑いながらも、これはお気に入り。

後者は、オレンジ色に近い、最初やさしい味わいで後からミネラル感がくる特徴的な味わいでした。
こちらも、なかなかの上質感がありました。

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見たことも無いユニークなボトル形状。

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翌朝、朝日を浴びたキャップとコルク群。

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箱も頂いてきたので、元に収めて、滅多に撮れない日向での1枚。

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裏面の記録も、逆光の中で1枚。

毎度、いろいろ目を開かれますが、今回もホントに貴重なワイン群を、ありがとうございました。


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下半期第3回シャンパーニュ講座(第3週の回) [ワイン]

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今回は、クリスマスプレゼントということで、いきなり強烈なラインナップが提供されました。

1.シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006
 何と20201年12月1日発売で、出たばかり。
 シャルル・エドシック(NM) CH100% デゴルジュマン 2019年3月
 ドサージュ 7g/L

2.パイパー・エドシック オール・セリィ1971
 生産本数2021本、日本への輸入300本の内の超貴重な1本。
 2021年10月27日出荷開始とのこと。
 パイパー・エドシック(NM)
 信じられませんが、収穫年は、1971年9月って、50年前ですね。
 1972年3月のグランクリュとプルミエクリュの12村のブドウをブレンド
 ボトリング 1972年7月26日~30日
 デゴルジュマン 2021年2月 ノン・マロ(非MLF マロラクティック発酵無し)
 ドサージュ 10g/L
 
前者はライトグリーンを帯びたゴールドで、爽やかな果実の香りと供に、非常になめらかで上品な味わいでした。塩味が特徴とのこと。あまりにも素直に入ってくるので、最初から凄いなとは思いましたが、上級者の皆さんは、お気に入りのようで、やはり見抜いていたようです。

後者は、特製のと名前が付くだけに、タダ者では無い感が満載で、かなりのインパクトがありました。
泡はワインに溶け込んでいて、濃いめのゴールド。熟成感とヴォリューム感たっぷりの香りで、最初から強い印象を与えてくれますが、少し甘さを感じるような独特な味わいで、後から酸味もじわっと来ました。これは凄い。

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特製の木箱入り。1971年生まれの方が居て、お持ち帰り。
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左下に、NO.823/2021の刻印が。
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スタイルも良し。
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王冠もオシャレな配色です。

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後半は、この講座では珍しいとのことですが、ドゥミ・セックの特集です。

3.ポル・ロジェ リッチNV
 ポル・ロジェ(NM) PN、CH、M各1/3
 最低36ヶ月熟成  ドサージュ 34g/L
 
4.マム アイス・エクストラNV
 マム(NM) PN51%、M34%、CH15%
 最低20ヶ月熟成、アメリカンオークで熟成されたリザーブワインを使用
 ドサージュ 35g/L

5.パイパー・エドシック シュブリームNV
 パイパー・エドシック(NM) PN50%、M30%、CH20%
 最低36ヶ月熟成、リザーブワインは、約25%使用
 ドサージュ 35g/L

確かに、最初から甘めで、飲みやすいですが、この後、炭酸割や懐かしの不二家の「カントリーマアム贅沢バニラ」や「チョコまみれ」などと一緒に味わうというような実験をして、さらに飲みやすく感じました。
甘さを薄めるのも良いし、さらに甘い物と合わせれば、丁度良い甘さに感じる相乗効果がありました。

いつもながらの素晴らしい企画と構成への期待を、さらに上回るラインナップで、大変嬉しい年末のプレゼントとなりました。ありがとうございました。


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下半期第2回シャンパーニュ講座 [ワイン]

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毎回多くの発見があるシャンパーニュ限定の講座。今回は、ノンヴィンテージ(NV)の存在意義と、その品質を保つために、様々な工夫が施されいることが分かる大変貴重な経験となりました。

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最初は、左から3本目まで。

(1)ローラン・ペリエ ラ・キュベNV
  CH50~55%、PN30~35%、M15~20%、8~10g/L
  定番の基本となるNVで、香りも新鮮で、バランスの良い味わい。
(2)ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブランNV
  CH100%
  少し色白で、フレッシュな香りとうまみが拡がる味わい、これはなかなかです。
  シャルドネ100%というのが効いているようです。
(3)ローラン・ペリエ ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュールNV
  CH100%、0g/L
  これもシャルドネ100%で、ドサージュ何とゼログラム。限定販売とのこと。
  香りも強く、皆さんは絡めるやアーモンドと表していましたが、かなり個性的か。
  味わいは素晴らしく、酸やうまみがほどよく調和してエレガントで、余韻も長い。
  かなりのお気に入り。

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次の右側2本は、さらに強力なラインナップです。

(4)ランソン エクストラ・エイジ ブリュット
   ブレンド年は、2000年、2002年、2004年の3ヴィンテージ
   PN60%、CH40%、9g/L

  これは、かなりのインパクトありで、独特の香りも強く味わいも濃いが嫌みが無く熟成感があり。
  20年前のヴィンテージの威力を感じます。
  マルタ十字のレッドクロスをベースにしたグランドエンブレムが格好良いです。
 
(5)ローラン・ペリエ グラン・シエクル No.24
   ブランド年は、2004年、2006年、2007年の3ヴィンテージ
   CH約55%、PN約45%、約7g/L

   こちらは、さらに特別な、ド・ゴール大統領から「偉大な世紀」と名付けられたもの。
   味わいが繊細でバランスも良く、皆さんも絶賛してました。
www.gransiecle.comという特別なサイトもあるようです。

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ランソンの赤い十字が目立ちます。
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グランシエクルにピントを合わせて。
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仲良く一列に並べて、毎回、翌日の撮影も楽しみです。


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下半期第1回シャンパーニュ講座(第3週) [ワイン]

上半期に続き、シャンパーニュ講座が無事開講しました。
非常に楽しみしていた半年間のジャーニーのまた始まりです。
今回は、「ノンヴィンテージの新時代」というテーマで、それぞれの生産者が工夫を凝らした製法による、味わいの繊細な違いを醸し出しているシャンパーニュ群で、またまた大変貴重な体験が出来ました。

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最初は、ルイ・ロデレール(NM)の2本から。

1.ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV
CH40%、PN42%、M18%、ベースワイン2016年
メゾンの241回目の収穫:2016年9月15日~10月1日
リザーブワイン:大樽熟成9%仕様/2011,2012,2013,2014,2015
デゴルジュマン:2019年12月、ドサージュ:8g/L

2.ルイ・ロデレール コレクション242 2021年10月1日リリース
CH42%、PN36%、M22% 収穫は2017年8月31日~9月9日 
ベースワイン2017年、56%使用
リザーブワイン:大樽熟成10%使用/2009、2011、2013、2014、2015、2016
パーペチュアル・リザーブワイン:ステンレス熟成34%使用/2012、2013、2014、2015、2016 (パーペチュアルとは「永続的な」を意味し、シェリーのソレラ・システムのように毎年継ぎ足し熟成させるリザーブワインのこと)
MLF:34%実施 ドサージュ:8g/L

前者は、酸味やミネラル感のありシャープな印象でしたが、うまみが有るとの評も出てました。
後者は、若干まろやかで柔らかい味わいで、余韻の長く、お気に入りでした。

「No1のブリュット・プルミエは9月30日で終売。
今後は10月1日に発売になったNo2がルイ・ロデレールのNVの顔になる。」
とのこと、まさに世代交代して新時代へですね。


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次に、ジャクソン(NM)の3本。
3.ジャクソンCuvée n.744 2021年6月リリース
CH50%、PN25%、M25% ベースワインは2016年
55%(アイ、ディジー、オーヴィレイ村)、45%(アヴィズ、オワリー村)
リザーブワインは20%使用/743,742、741、739、738、737、736等、過去に造られた700番シリーズのワインをブレンド
デゴルジュマン:2020年11月

4.ジャクソン Cuvée n.738 2020年11月リリース
CH61%、PN18%、M21% ベースワインは2010年、67%
リザーブワイン:11%のディジーのCH 2009/3.4%アヴィスのCH 2008/キュヴェ735を13.8%、キュヴェ736を2.4%、737を2.4%
デゴルジュマン:2019年6月
ドサージュ:0.75g/L

5.ジャクソン Cuvée n.736
CH53%、PN29%、M18% ベースワインは2008年、66.3%
リザーブワイン:26.3%のCH 2007/2.9%のPN2006/キュヴェ735を4.5%
デゴルジュマン:2016年11月
ドサージュ:0.75g/L

この3本の比較は大変興味深く、最初の744は爽やかな香りと味わいで元気一杯で好印象。
次の738は、大変バランスが良い味わいで、余韻も長く、お気に入りでした。
最後の736は、濃い味わいで若干ドッシリとした印象で、年の功と言ったところか。
それにしても、このマニアックな配合率については、何度もテイスティングを繰り返して決めたのだろうかと感心しました。



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第6回シャンパーニュ講座 [ワイン]

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上半期最終月の講座も、青木先生の豊富な情報網から選ばれた貴重な教材で、大変刺激的でした。
2008年ヴィンテージが、一度に5本も勢揃いです。

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多少の濃淡はありますが、どれも美しい色合いです。

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左から、順番にシャンパーニュの名称と生産者、ぶどう品種、ドサージュなどの記述です。

1:ローラン・ペリエ ブリュット・ミレジメ2008
 ローラン・ペリエ(NM)、CH約50% PN約50%、10g/L
 爽やかな花や果実の香りと、非常にフレッシュで溌剌とした味わいで好印象でした。
2:アンリオ ブリュット・ミレジメ2008
 アンリオ(NM)、CH50% PN50%、6g/L
 比較的強い果実の香りで、味わいは、ミネラルもあり、まろやかでクリアでした。これも好印象。
3:アルフレッド・グラシアン ブリュット・ミレジメ2008
 アルフレッド・グラシアン(NM)、CH主体 PN M(非公開)
 (2004VTはCH64% PN25% M11%)、7g/L
 独特な香りで、味わいも濃く、シャープな酸を感じました。
 樽発酵、樽熟成とのことで納得。最もユニークな逸品で、気に入りました。
4:シャルル・エドシックブリュット・ヴィンテージ2008
 シャルル・エドシック(NM)、PN60% CH40%、8g/L デゴルジュマン:2019年
 香ばしい果実の香りと、酸味のある余韻の長い味わい。これも結構お気に入りでした。
5:レア2008
 レア・シャンパーニュ(NM)、CH70% PN30%、9.5g/L
 本日のハイライトで、今月出たばかりの正にレアなシャンパーニュ。
 最初は良い香りのバランスの良い味わいだけかと思いきや、徐々に重厚感が増してきて、
 余韻が長く、時間が経っても、ずっとパワーが衰えませんでした。結局1番のお気に入り。

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2008年版、各社とも力が入っていますね。

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さて、今回も、ユニークなボトルを頂いてきて、窓際に置いて眺めてました。
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何とティアラが取り外せるとのことで、ちょっと立体的に飾ってみました。
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第5回シャンパーニュ講座 [ワイン]

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今回は、驚きの同一ブランド、7本勝負。
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何やら最初から、ただ者では無い感が漂う、青木先生によるサプライズ演出。
ドゥヴォー ステノペ2011 ブドウ品種 非公開、ドサージュ非公開
ドゥヴォー Dミレジメ2008 ブドウ品種 PN50%、CH50%、ドサージュ約6g/L
という協同組合であるドゥヴォー(CM)による2本からのスタート。

最初は、爽やかで口当たりも良く、上品ではあるがガツンとは来なかった前者に比べて、後者の方が、味わいが濃く、複雑味もあり、柔らかく余韻も長いので、これが本命かと思いきや、実は、前者に隠されたパワーが、時間の経過と共に、ミネラル感の豊かさや酸の味わいがジワジワと現れてきて、やっぱり、これは素晴らしいという結果となりました。
それもそのはずで、後述のように Stenope 2011と名付けられたChampagne DEVAUXには、特別な多くの要因がありました。

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次の2本も、なかなかユニークで、特別な畑からのピノ・ノワール100%。
ドゥヴォー ロゼ・デ・リセー ブドウ品種 PN100%/コート・デ・バール地区
ドゥヴォー クール・デ・バールNV ブドウ品種 PN100%/コート・デ・バール地区 ドサージュ8g/L
前者は、大変美味しいピノ・ノワールのワインといった趣で、酸味も渋みのほどよく調和して、和食にもピッタリ合いそうな期待感があります。
後者は、バールの心という大変思い入れのある名前のとおり、爽やかな果実の香りと酸味と甘みがほどよく調和した上品な味わいでした。

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次には、コレクションDシリーズの3本という贅沢さでした。

ドゥヴォー キュヴェD ブドウ品種PN55%、CH45% ドサージュ約7g/L
ドゥヴォー ウルトラD ブドウ品種PN55%、CH45% ドサージュ約3g/L
ドゥヴォー D ロゼ ブドウ品種PN55%、CH45%/うちPNを10%ブレンド ドサージュ約6g/L
最後のロゼは、色も特徴的で、皮のような香りも独特で、味わいも酸味が強く厚みがありました。
最初のキュヴェDは、フルーティの香りとやや辛口ですが酸味も有り良好な味わいでした。
真ん中のウルトラDが、個人的には気に入って、フルーティな中にも野菜系のユニークな香りと、ドサージュの少なさは余り感じさせず、酸と渋みがほどよくバランスして、余韻も長く上質な印象でした。

さて、帰りがけに、箱を持ち帰っても良いとの許可を得たので、翌日から気になっていたセンスの良い小さな解説書を見てみたら、驚きの記述が満載でした。
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何と、ステノペとは、narrow holeの意味で、ピンホールカメラとのこと。ブドウを摘む指を写した小さな写真が付属していました。
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Champagne DEVAUX & Michel CHAPOUTIERとあるように、超コダワリの造り手であるシャプティエさんが絡んでいたわけです。2011年という特別な環境の年のことや、シェフ・ド・カーヴのミッシェル・パリゾさんの丁寧な造り方などの解説があります。テイスティングの記述には、fuguという単語も見えて、面白いです。
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後日談としても、いろいろ楽しめました。いつもながら、素晴らしい企画に感動です。

青木先生の詳細なレポートは、こちらです。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2021-08-27-2
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第四回講座(第3週班) [ワイン]

オリンピック開催直前の水曜日、青山ツインビル6階にて、青木先生による上半期講座第4回にて、またまた素晴らしい体験が出来ましたので、以下、講義メモです。

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第1フライトは、明らかに外観の濃さが違う3種。
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最初は、ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ロゼNV
シャルドネ25%、ピノ・ノワール&ムニエ75%、自社畑の赤ワイン12%ブレンド、
ドサージュ10g/L以下で、爽やかな味覚の中にやや甘みを感じました。

2番目は、明らかに色の濃い、ニコラ・フィアット ロゼ・ファースト・ブルーム・オブ ”SAKURA"
ピノ・ノワール45%、シャルドネ10%、ムニエ45% 赤ワインを約16%ブレンドとのこと、なるほど。
ドサージュは、8.5~9.0g/Lで、やや辛口に感じました。

3番目が本命のひとつで、ビルカール・サルモン ブリュット・ロゼNV
シャルドネ40%、ピノ・ノワール30%、ムニエ30%でムニエを大事にしているとのこと。
赤ワインは、10%以下のブレンドですが、マレイユ・シュル・アイとアイのピノ・ノワール
徐々に、メゾン独特の香りが立ってきて、味わいも深まりました。

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4番目は、本命の対抗馬として、ニコラ・フィアット パルム・ドール ロゼ・インテンス2008
ピノ・ノワール100%で、GCブジー村、コート・デ・バールのレ・リセイ村、ドサージュ6g/L。
非常に独特の香りで、辛口、しっかりした味わい。かなり個性的か。

5番目が、大本命のビルカール・サルモン エリザベス・サルモン2008
ピノ・ノワール55%、シャルドネ45%。赤ワイン9%ブレンド/Valofroyのピノ・ノワール
ドサージュ7g/L
明らかに他とは違い、際だって上品な味わい、余韻も長く楽しめました。
滅多に巡り会えるものでは無いので、これは、青木先生のアレンジに大感謝です。

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ということで、スペシャルな箱と一緒に裏表を一枚。
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本日、これで終わりかと思いきや、何とkoda-sanからのサプライズで、甲州市塩山の
Kisvin シャルドネが登場。
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香りも豊かで、キリッとして、酸味もあり、ずっと、爽やかが残りました。
こちらも、大変ありがとうございました。


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オレゴン・ワシントンワイン+リーデル [ワイン]

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コロナ禍のため延期されていた、青木先生と庄司RBAによるワイン講座が、ようやく開催されました。準備万端整ったリーデル青山のテイスティングルームの様子。
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いよいよ前半のレクチャーの開始です。
PNW(パシフィックノースウェスト)認定スペシャリストという称号の青木先生と庄司リーデル・ブランド・アドバイザー(RBA)のお名前が見えます。
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本日のラインアップ、抜栓前の記念撮影から。
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コロナ対策のアルコール消毒用ボトルも並んでます。

まずは、PNWの位置、地質の歴史(1万5千年前の玄武岩の上にミズーラ大洪水によって形成された堆積物)、山脈と降雨の関係、ブドウ品種およびワシントン州とオレゴン州のワイン造りの歴史について、たっぷり1時間の講義。
AVAの中でも特別なSub regionとしてNested AVAがあること、原産地ラベル表示も厳しい決まりがあることなど基礎知識をインプット。興味深いお話でした。

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最初は、ジ・アイリー・ヴィンヤーズ・ピノ・グリ'17(オレゴン、ウィラメット・ヴァレー)から。これは初めての味わいだったかもしれません。なかなか辛口ですっきりしていますが、渋味も酸味もしっかりあって、余韻も長い。◎でした。
次は、シャトー・サンミッシェルのエロイカ(Beethoven の第3番) リースリング(ワシントン、コロンビア・ヴァレー)。ミネラル感たっぷりの辛口で、後から若干の甘みが来た印象。◎。ここで、リースリンググラスの解説あり。内側に形作られた12本のウネウネによって、表面積が大きくなっているとのこと。600cc+α。グラスの縁がゆがんで見えるのはそのためですね。また、グラスが縦に長いのでワインを飲むためには、かなり上を向く必要があり流速が早くなり酸味がしっかり感じられるとのこと。そうなんだ、面白い。
白の3番目は、ウッドワード・キャニオン シャルドネ2018(ワシントン、ワラ・ワラ・ヴァレー)。これは、シャルドネグラスにて。口が広くて水平の状態で飲めるので、ゆっくりじっくり、たっぷり口に含むことが出来るとのこと。これは花丸でした。
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庄司RBAもフェイスマスク装着です。

以下、赤セクションへ。
世界のピノ・ノワール事情として、ブルゴーニュの気候悪化に伴い、オーストラリアのタスマニアとオレゴンのピノ・ノワールが注目されているとのこと。特にオレゴンはフランスが唯一認めている生産地で、ドルーアンが土地を買ったことから影響が大きくなったとの説明がありました。
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最初は、そのドメーヌ・ドルーアン オレゴンのオレゴン ピノ・ノワール ロレーヌ2016から。普段はほとんどピノ・ノワールを飲まないので、比較は出来ませんが、華やかで果実味のあるフェミニンな印象とのこと。個人的には結構しっかりした味わいでしたが、◎には至らず。
次に、クリストム・ヴィンヤーズ 2017ピノ・ノワール アイリーン・ヴァイニャード。これは、まろやかさと渋さとさわやかさが渾然として、余韻が長く、後からいろいろ変化が楽しめました。皆さんにも好評で、青木先生押しとのこと。花丸です。
ここで、庄司RBAから、グラスの話。ブルゴーニュグラスの上部が開いている場合は、香りが豊かに広がるが、同じピノ・ノワールを、ボルドーグラスに移すと香りがしないとのこと。やってみると、まさにその通りで、相性悪しでした。
3番目は、ケイ・ヴィンヤーズ ザ ディール シラー 2106。ワシントンのシラーは、香りも良くしっかりした味わいで余韻も長く、意外と渋味もそれほど強くなく美味でした。花丸。
最後は、レコール No41 エステート・ファーガソン2016。カベルネ・ソービニョン主体で、ミネラル感があり濃いめの味わいでした。◎。
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7種のワインを上から。
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講座修了後に勢揃い。

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好評の花丸3本。

10年ぶりのリーデルマジックとオレゴン、ワシントンの厳選された素晴らしいワインとのコラボ。
今回はコロナ禍の下での特別な講座でしたが、数々の困難を超えて実施出来たことは特筆に値すると思います。本当にありがとうございました。

(10年前の庄司リーデルブランドアドバイザーが若いです。)
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2010-04-25
https://t-hako.blog.ss-blog.jp/2010-04-25

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