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秋期シャンパーニュ講座 第1回(第4週) [ワイン]

シャンパーニュ講座も、後半の秋期講座に入りました。
まずは、シャンパーニュに関する基本事項のおさらいから。
詳細は、青木先生のブログに詳しいので、参照してください。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/

第1回は、上記の基本事項の違いを利き分けるという設定で、生産者の業態の違いとして、NMが3メゾン、RMとCMは、各1メゾンが出題されました。

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最初に、本講座では初めての375mlのボトルから。

(1)ルイ・ロデレール ブリュット コレクション244
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH41%、PN33%、M26%
 ベースヴィンテージ:2019年 54%
 リザーブワイン:46%
 ドザージュ:7g/L

薄いベージュの色合いで、泡も多く、最初は、フルーティな香りに、きれいな酸を感じる味わいですが、時間の経過とともに、重厚感が出てきて、樽の存在も感じさせるバランスの良い味わいとなってきます。
ハーフボトルでも、これは、なかなかの傑作で、お勧めです。

次は、味わっておきべきNVとして、NMとCMの2種。

(2)ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
 ベースヴィンテージ:非公開
 リザーブワイン:35%
 ドザージュ:5.5g/L
 
(3)カステルノー ソラレ・オリジーヌ ES/9.0
 生産者:カステルノー(CM)
 ぶどう品種:CH50%、M35%、PN15%
 ドザージュ:5g/L

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前者は、ベージュの色合いで泡も多く、スッキリと飲みやすい味わいで、酒質の良さを感じさせます。
後者は、2022年11月の講座で紹介された、大変ユニークなCMの6アイテムをチェックした中のひとつで、やはり今回も、熟成感のある香りや、ふくよかで厚みのある味わいには、感心させられました。
リーズナブルな価格でもあり、これも結構、お気に入りで、お勧めです。

次には、RMの逸品と、NMのトップキュヴェの登場。

(4)アグラパール セットクリュ エクストラ・ブリュット
 生産者:アグラパール(RM)
 ぶどう品種:CH90%、PN10%
 ドザージュ:6g/L

これは、きれいなゴールドに、泡も多く、独特の白い花のような香りと、シャープでミネラル感のある、余韻の長い味わい。
セットクリュとは、4つのGCと3つのPCから、合計7つの畑のぶどうを使っているという意味で、年間少量生産のメゾンとのことですが、大健闘です。これも、かなりのお気に入り。

(5)テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン 2012
 生産者:テタンジェ(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:9g/L

最後は、CMのトップキュヴェで、本講座ならではの貴重なアイテム。
2021年4月に、2008年ヴィンテージ、2022年8月に、2011年ヴィンテージをチェックして、今回で3度目ですが、2012年も、きれいな酸とバランスの良い味わいで、流石の仕上がりです。
かなり旨くて、ぶどう品種は、絶妙な組合せかと勘違いして、CH100%と気が付きませんでしたが、先達達は、直ぐに分かって堪能していたようです。
価格的に、滅多に巡り会えませんが、出来るだけ記憶に残しておきたいと思います。

当日、仕事が休みだったため、朝から有楽町の小さな映画館で、アールトの伝記映画を見て、午後は、上野で、キュビズム展を観て、夜は他では経験出来ない講座を受けることが出来、充実の一日でした。

(翌日の朝日の中で)
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(iPhone縮小画像でも、文字が良く見えます。)
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太宰府仮殿+ [九州]

先週末、九州国立博物館を観に行く途中、神社に立ち寄ったところ、珍しい仮殿に遭遇。
何と今年の4月に完成した、3年間限定の拝殿とのこと。良く頑張りました。

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本殿を覆う仮設が見えないと、森の手前に拝殿があるように見えます。

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横から見ると、繊細なカーブを描いた屋根が、なかなか美しい。
計算された植栽も、サボらずに床屋に行っている髪ようです。
宮脇昭先生が見たら、どういいうだろうと、ちょっと心配。

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九州国立博物館は、朝から100人ほど並んでましたが、2004年によくぞ、こんな巨大な空間を作ったものだと思いました。構想はバブル期だったのでしょうか。免震建築や環境配慮した設備等、さすが進んでました。植生は完全に森になっていて、どれが植林か判別出来ず。

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キュウコクハクで、古代メキシコ展と、見事な常設展を見た帰りに、また立ち寄ると多くの人出で賑やかでした。
九州の歴史を観た後に、太宰府の神社を見る、この組合せは、絶妙かもしれません。

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本殿の補修が終わっても、残したらどうでしょうか。という声が上がりそうです。

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駅への帰り道、朝1番で立ち寄ったスタバの木組みを一枚。
小さくて地味な店ですが、内装がイガイガしていて面白い。

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こちらは天神に昔からある本家、人口の森。たまに訪れて成長する森を見るのは楽しみです。

(以下、久しぶりにJAL便に乗ったので、窓の外をずっと眺めてました。
右舷に席を取ったため、羽田から東京のビル群を見ることが出来ました。また、富士山は反対側でダメでしたが、南アルプスの甲斐駒ヶ岳から、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳などが間近に見えました。
着陸の為に、福岡空港の南側まで、大回りしたため、糸島方面?やPayPayドームなども確認。
写真には、はっきり写りませんでしたが、対馬らしき陸地も、うっすらと見えた気がしました。)

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スターフライヤーが好きな方用
https://vimeo.com/872459490?share=copy
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春期シャンパーニュ講座 第6回(第4週) [ワイン]

今回は、エペルネの伝統あるメゾンのボワゼルの当主が、2019年にフロラン・ロック・ボワゼルに代わって、その後の変化を確認すべく、貴重なラインナップを揃えた講座となりました。


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最初は、メゾンの顔となるNVの2種。


(1)ボワゼル ブリュット・レゼルブ NV
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN40%、CH35%、M25%
 リザーブワイン:40%
 ドザージュ:7g/L


(2)ボワゼル ウルティム・ゼロ NV
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN50%、CH35%、M20%
 リザーブワイン:30%
 ドザージュ:0g/L

前者は、淡いゴールドで、繊細な泡立ちがあり、フレッシュな香りで、味わいもイメージ通りでバランスが良く、旨味も感じられて、なかなかの優れもので、評判高し。
後者は、ドザージュのゼロで、ドライ感もあり、シャープで爽やかな印象で、酒質のきれいさを感じさせて、疲れた身体にピッタリとのコメントもあり、確かに元気になれます。


後半は、大変贅沢に、ヴィンテージを3種。

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(3)ボワゼル グランド・ヴィンテージ 2013
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:4g/L

ボワゼル グランド・ヴィンテージ 2013は、淡いゴールドで、細かい泡が沢山長く続いていました。
香りも熟成感が、味わいは大変ふくよかでまろやかでもあり、余韻も長く、エレガントで、これも、かなりのお気に入りでした。

(4)ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス 2008
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:3g/L


(5)ボワゼル ジョワイヨ 2008
 生産者:ボワゼル(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH40%
 ドザージュ:3g/L

ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス 2008 は、日本のインポーターにしか残っていない貴重なものとのことで、若干オレンジがかった色合いで、細かい泡も多く、熟成感のあるスモーキーな香りと、しっかりした芳醇な味わいで、余韻も長く、大変印象良し。

ボワゼル ジョワイヨ 2008は、きれいなゴールドで、泡立ちも多く、複雑な香りが絶妙なバランスで感じられ、味わいも同様にバランス良く余韻も良好で、甲乙付け難い仕上がりでした。
こちらは、フロラン・ロック・ボワゼル当主に代替わりしてからの製造方針が反映されているとのことで、同一メゾンの同じ2008ヴィンテージでも、ハッキリ違いが出るという、希有の体験が出来ました。

青木先生のサイトに、2019年の当主交代時に、先代と現当主が来日した際の様子がよく分かる記事が載ってます。約4年間経って、順調に進化していることを知ることが出来た希有な機会でした。
ありがとうございました。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-12-06

更に最新の情報満載の青木先生のサイトです。

https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2023-10-04

以下、2008ヴィンテージの2本を持ち帰って、比較。
裏チケットの詳細な記載などに、現当主の品質への拘りと自信を感じることが出来ます。

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